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この出会いは…
第10章 乗り越えたいモノ
「はぁっ、ぁ…んっ…ちのっ、せ、さっ…」
途切れ途切れに名前を呼ばれて、ハッとした。
唇を離すと、どちらとも分からない唾液を溢れさせて、荒く息をする知花ちゃんが真下に見えた。
「その顔、ヤバい…な。」
親指で溢れた唾液を拭って、両手を知花ちゃんの頬に添える。
その左手に知花ちゃんの右手が重ねられて、軽く握られた。
「ぃ…ちの、せ…さぁ……」
あ、ヤバい…
顔を赤らめて、目を潤ませて、荒い息の中で俺を呼ぶ知花ちゃんを見て、身震いがした。
何かが背筋を這い上がってきた。
「好き…です…」
今度は呟きながら、俺の首に両腕を回してくる。
目を閉じて、理性を保っていた俺に、完全に追い討ちをかけた知花ちゃん。
その腕を優しくほどいて、身体を起こす。
知花ちゃんに跨がるように座って、一つ深く息をついて、気持ちを落ち着かせた。
「知花ちゃん、ダメだよ。俺、…止まらなくなるよ?」
「…はぃ……」
微かに聞き取れたけれど、『はい』って言った?
知花ちゃんの顔を両手で包んで、身体を前のめりにして、確認する。
「その"はい"は…"いい"って事?」
俺の両手の中の顔が縦に振れた。
本気…?
俺に流されてるだけではなくて?
「…抱くよ?」
もう一度確認して見ても、やっぱり真っ赤な顔で頷く。
「ふっ、二人が同じ、気持ちっ…ならっ、いいんですよね?」
そう言って、また腕を伸ばしてくる。
祐side 終わり
途切れ途切れに名前を呼ばれて、ハッとした。
唇を離すと、どちらとも分からない唾液を溢れさせて、荒く息をする知花ちゃんが真下に見えた。
「その顔、ヤバい…な。」
親指で溢れた唾液を拭って、両手を知花ちゃんの頬に添える。
その左手に知花ちゃんの右手が重ねられて、軽く握られた。
「ぃ…ちの、せ…さぁ……」
あ、ヤバい…
顔を赤らめて、目を潤ませて、荒い息の中で俺を呼ぶ知花ちゃんを見て、身震いがした。
何かが背筋を這い上がってきた。
「好き…です…」
今度は呟きながら、俺の首に両腕を回してくる。
目を閉じて、理性を保っていた俺に、完全に追い討ちをかけた知花ちゃん。
その腕を優しくほどいて、身体を起こす。
知花ちゃんに跨がるように座って、一つ深く息をついて、気持ちを落ち着かせた。
「知花ちゃん、ダメだよ。俺、…止まらなくなるよ?」
「…はぃ……」
微かに聞き取れたけれど、『はい』って言った?
知花ちゃんの顔を両手で包んで、身体を前のめりにして、確認する。
「その"はい"は…"いい"って事?」
俺の両手の中の顔が縦に振れた。
本気…?
俺に流されてるだけではなくて?
「…抱くよ?」
もう一度確認して見ても、やっぱり真っ赤な顔で頷く。
「ふっ、二人が同じ、気持ちっ…ならっ、いいんですよね?」
そう言って、また腕を伸ばしてくる。
祐side 終わり