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この出会いは…
第10章 乗り越えたいモノ
佑side↓
今日も俺は知花ちゃんの天然っぷりに振り回されて、煽られて、暴走している。
暴走している自覚はある。
いや、だって――…
自分が欲情している事に気付かずに、顔を紅くして、戸惑いながらあんな事を言われたら、止まらないだろうっ。
知花ちゃんが言う"身体がサワサワする"段階なんかとっくに過ぎていて、自分を必死に押さえながら話を聞いていた。
「…それってさ、俺に…欲情してるって事?」
思わずそう聞いてしまった後の知花ちゃんのテンパり方がかわいくて堪らない。
言葉に詰まって、頷く事も出来なくなって固まる知花ちゃんに優しく問いかける。
「好きな気持ちが大きくなりすぎて、苦しくて、ドキドキして、身体が熱くて、もどかしいのは?同じ?」
「…お、同じ…だと、思います…」
顔は隠したままで、手の隙間からそう聞こえてきた。
はやる気持ちを押し込めて、両手を顔から優しく引き剥がす。
やっと見えた真っ赤な顔に近付いて、キスをした。
ぎゅっと両手を握り締めた知花ちゃんに気付いて、その手を自分の首に回した。
背中がゾクゾクして、知花ちゃんを腕の中に閉じ込めた。
「ごめん。俺が限界かも…。抱きたい……」
知花ちゃんの腕に力が入って、気が付いたら唇が重なっていた。
えっ?
知花ちゃんからキス、した…?
「私も今…キッ、キスしても、ぎゅってしても足りなくて、どうしようもない…です…」
…っ――…!!!
どれだけ煽れば気が済むんだ?
どれだけ俺が我慢してると…
今日も俺は知花ちゃんの天然っぷりに振り回されて、煽られて、暴走している。
暴走している自覚はある。
いや、だって――…
自分が欲情している事に気付かずに、顔を紅くして、戸惑いながらあんな事を言われたら、止まらないだろうっ。
知花ちゃんが言う"身体がサワサワする"段階なんかとっくに過ぎていて、自分を必死に押さえながら話を聞いていた。
「…それってさ、俺に…欲情してるって事?」
思わずそう聞いてしまった後の知花ちゃんのテンパり方がかわいくて堪らない。
言葉に詰まって、頷く事も出来なくなって固まる知花ちゃんに優しく問いかける。
「好きな気持ちが大きくなりすぎて、苦しくて、ドキドキして、身体が熱くて、もどかしいのは?同じ?」
「…お、同じ…だと、思います…」
顔は隠したままで、手の隙間からそう聞こえてきた。
はやる気持ちを押し込めて、両手を顔から優しく引き剥がす。
やっと見えた真っ赤な顔に近付いて、キスをした。
ぎゅっと両手を握り締めた知花ちゃんに気付いて、その手を自分の首に回した。
背中がゾクゾクして、知花ちゃんを腕の中に閉じ込めた。
「ごめん。俺が限界かも…。抱きたい……」
知花ちゃんの腕に力が入って、気が付いたら唇が重なっていた。
えっ?
知花ちゃんからキス、した…?
「私も今…キッ、キスしても、ぎゅってしても足りなくて、どうしようもない…です…」
…っ――…!!!
どれだけ煽れば気が済むんだ?
どれだけ俺が我慢してると…