この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第10章 乗り越えたいモノ
祐side↓
くたりと力の抜けた知花ちゃんを抱き締めた。
まだ息が荒く、身体も小さく痙攣している。
正直――…
ホントに、この先に進んでしまっていいのかと、不安が残っている。
知花ちゃんが震えながら、過呼吸気味になりながら、話してくれた話の内容が、あまりにも衝撃的だったから。
何て声を掛けてあげればいいのか、どういう顔をすればいいのかも分からなかった。
ただ、心臓がギリギリと掴まれているように痛くて、苦しくて、呼吸をするだけで精いっぱいだった。
当時の知花ちゃんは、抵抗を諦めて、絶望の中でじっと耐えていたんだ。
呼吸をするのも諦めたくなるような絶望の中で。
俺に欲情していると言ってくれたけれど、ホントに大丈夫なのだろうか――…
痙攣が収まってボーッとする知花ちゃんの頭に触れて、髪を鋤くように撫でた。
その俺の動作に少しはにかんで、両手を俺に伸ばしてきた知花ちゃん。
「一ノ瀬さん。大丈夫ですから、この先を…続きを……」
俺に抱き付きながら、そんな事を言う。
あぁ、やっぱり知花ちゃんは分かっていない。
俺が腹の中で何を思っているのか。
その言葉で、残っていた不安だけでなく、理性も吹き飛ばしてしまうということも。
一つ深く息を吐いて、気持ちを落ち着かせる。
「指、入れるよ?」
今度はちゃんと聞いてから。
知花ちゃんが頷いたのを確認して、潤い始めている蜜口に中指をあてがった。
やっぱり少し身体が強ばったように感じる。
耳をかぷりと口に含んで、耳たぶを甘噛みしたり、舌先でつついたりして、身体から力が抜けるのを待った。
祐side 終わり
くたりと力の抜けた知花ちゃんを抱き締めた。
まだ息が荒く、身体も小さく痙攣している。
正直――…
ホントに、この先に進んでしまっていいのかと、不安が残っている。
知花ちゃんが震えながら、過呼吸気味になりながら、話してくれた話の内容が、あまりにも衝撃的だったから。
何て声を掛けてあげればいいのか、どういう顔をすればいいのかも分からなかった。
ただ、心臓がギリギリと掴まれているように痛くて、苦しくて、呼吸をするだけで精いっぱいだった。
当時の知花ちゃんは、抵抗を諦めて、絶望の中でじっと耐えていたんだ。
呼吸をするのも諦めたくなるような絶望の中で。
俺に欲情していると言ってくれたけれど、ホントに大丈夫なのだろうか――…
痙攣が収まってボーッとする知花ちゃんの頭に触れて、髪を鋤くように撫でた。
その俺の動作に少しはにかんで、両手を俺に伸ばしてきた知花ちゃん。
「一ノ瀬さん。大丈夫ですから、この先を…続きを……」
俺に抱き付きながら、そんな事を言う。
あぁ、やっぱり知花ちゃんは分かっていない。
俺が腹の中で何を思っているのか。
その言葉で、残っていた不安だけでなく、理性も吹き飛ばしてしまうということも。
一つ深く息を吐いて、気持ちを落ち着かせる。
「指、入れるよ?」
今度はちゃんと聞いてから。
知花ちゃんが頷いたのを確認して、潤い始めている蜜口に中指をあてがった。
やっぱり少し身体が強ばったように感じる。
耳をかぷりと口に含んで、耳たぶを甘噛みしたり、舌先でつついたりして、身体から力が抜けるのを待った。
祐side 終わり