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この出会いは…
第11章 繋がる
「っ、あ―――…」
「…知花ちゃん?」
頭の上から降ってきた声に、ハッとして目を開けた。
祐さんと一瞬目が合ったけれど、直ぐに反らしてしまった。
あ、どうしよう――…
拒否、したみたいにしちゃった…!
どうしよう、どうしよう!
目を開けて、少し冷静になって、今の自分の状況に焦る。
全身に力が入って、両腕は祐さんの胸を押さえるように突っ張っていた。
目も反らしちゃったし。
腰…引いちゃったし…
祐さん、今、どんな顔してるの……?
身動きもせず、声も出せず、顔を合わせることも出来ずにテンパッて固まる。
「……大丈夫?」
目の前の祐さんが心配そうに覗き込んでいる。
「た、すくさ――…」
やっとの思いで、そう絞り出した私の声を聞いて、祐さんがふわりと微笑んだ。
「ふふっ。これ以上したら、俺、突き飛ばされる?」
クスクス笑いながら、私の頬に触れる。
そんな祐さんを見たら、胸がズキンと痛くなって、思わず両手を伸ばして抱きついた。
「つ、突き飛ばしませんっ――…」
抱きついたと同時に溢れて来た涙のせいで、上手く言葉にならなかったけれど、そう言いながら必死に祐さんにしがみついた。
笑っているけれど、私に遠慮してくれている。
何度も拒否権を与えてくれる。
もう…何回こんな顔をさせるの…!
神様っ!
私は乗り越えたいの!
お願いだから…
数分前の幸せな気分に戻して!!
「…知花ちゃん?」
頭の上から降ってきた声に、ハッとして目を開けた。
祐さんと一瞬目が合ったけれど、直ぐに反らしてしまった。
あ、どうしよう――…
拒否、したみたいにしちゃった…!
どうしよう、どうしよう!
目を開けて、少し冷静になって、今の自分の状況に焦る。
全身に力が入って、両腕は祐さんの胸を押さえるように突っ張っていた。
目も反らしちゃったし。
腰…引いちゃったし…
祐さん、今、どんな顔してるの……?
身動きもせず、声も出せず、顔を合わせることも出来ずにテンパッて固まる。
「……大丈夫?」
目の前の祐さんが心配そうに覗き込んでいる。
「た、すくさ――…」
やっとの思いで、そう絞り出した私の声を聞いて、祐さんがふわりと微笑んだ。
「ふふっ。これ以上したら、俺、突き飛ばされる?」
クスクス笑いながら、私の頬に触れる。
そんな祐さんを見たら、胸がズキンと痛くなって、思わず両手を伸ばして抱きついた。
「つ、突き飛ばしませんっ――…」
抱きついたと同時に溢れて来た涙のせいで、上手く言葉にならなかったけれど、そう言いながら必死に祐さんにしがみついた。
笑っているけれど、私に遠慮してくれている。
何度も拒否権を与えてくれる。
もう…何回こんな顔をさせるの…!
神様っ!
私は乗り越えたいの!
お願いだから…
数分前の幸せな気分に戻して!!