パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 繋がる

「たっ、すくっ、ひぁ…あ、ぁんっ…！？」

やっと唇を解放されたと思ったら、直後に耳たぶを優しく噛まれた。
そのまま耳の孔まで舌でなぞられ、つつかれる。
私はその刺激に身体を震わせながら、反射的に閉じそうになる目を、見開いてずっと堪えていた。

祐さんが私の右耳も解放して、目の前に戻ってきた。
私の頬のすぐ隣に両肘をついて、頭を抱え込むように腕を巻き付けてくる。
再び近づいた顔と、合わせられた視線に恥ずかしくなる。

また唇に触れようと祐さんが背中を丸めた。
同時に、祐さんの腰も微かに揺れてハッとした。

「……っ！？」

う、そっ…
繋がりが少しだけ深くなっている…？

祐さんと繋がっているところから送られてくる、じわじわとしたこの感覚…
これって…
私、祐さんを少しずつ受け入れていたの…？
目を開けているのと、深呼吸をするのに必死で…
恥ずかしさに堪えているのに必死で…

信じられない――…
無意識に身構えてしまうあの異物感を感じなかった…

私、怖くない……

だって、今…異物感どころか、繋がっているところは熱くて、じんじんして、ドロドロに溶けてしまいそうだった。

「ぁ、っ……」

再び下半身から送られてきた感覚に、身体がピクッと固まった。
キスをしながら、祐さんが少しずつ腰を落としている事が分かる。

やっぱり指とは違うその圧迫感。
気付いてしまうと思考が占領され始める。
もう、キスに集中出来ないっ…

思わず目を瞑って、息を飲んだ。