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この出会いは…
第2章 いい兆し
「申し訳ありませんけど、私たち実はこの後予定がありまして、急いでいるんです。」
超事務的に冷たく言い放った美怜が恐い。
「え〜?急いでるの?じゃあさ、俺ら車で来てるから、乗せてってあげるよ〜」
そう来たか!
「いや、近いので結構です。」
「ねぇ、それより、名前なんて言うの〜?」
会話にもなってない。
「あの!本当にいい加減にしてもらえま…」
「ホント事故案件だわね。」
美怜がキレかけて、声を荒げようとした時、琴莉が被せるように、そして冷静に言った。
突然言葉を発した琴莉に男たちがポカンとしたり、『事故〜?』とか話したりしてる。
「いえ、こちらの話です。もらい事故はいやなので。ではっ!」
「は?」
「美怜、お店までダッシュ!」
琴莉が美怜に呟いたのが聞こえた。
『知花も!』と琴莉が言ったけど、一瞬反応が遅れてしまった。
走りかけた二人を追おうとした時、右手首を捕まれた。
「ひっ!」
声にならない声が出た!
「ちっ、知花!」
「ちょっと!止めてください!」
二人が戻って来てくれたけど、手を離してもらえない。
恐い!どうしよう!声が…出ない!!
「いきなり逃げられたら、俺たちだって気分悪いじゃーん。ねぇ?」
そう言って手を引き寄せられ、肩を抱かれた。
あぁ、もうだめだ。気持ちが悪い。
動悸がして、過呼吸になりそう。
「知花ちゃんって言うんだ〜?どうしたの?顔色悪いよ〜。ちょっと休んだ方が…っいってぇ!」
突然肩が軽くなり、男が身体を反り返したので、私も思わず後ろを振り返った。
超事務的に冷たく言い放った美怜が恐い。
「え〜?急いでるの?じゃあさ、俺ら車で来てるから、乗せてってあげるよ〜」
そう来たか!
「いや、近いので結構です。」
「ねぇ、それより、名前なんて言うの〜?」
会話にもなってない。
「あの!本当にいい加減にしてもらえま…」
「ホント事故案件だわね。」
美怜がキレかけて、声を荒げようとした時、琴莉が被せるように、そして冷静に言った。
突然言葉を発した琴莉に男たちがポカンとしたり、『事故〜?』とか話したりしてる。
「いえ、こちらの話です。もらい事故はいやなので。ではっ!」
「は?」
「美怜、お店までダッシュ!」
琴莉が美怜に呟いたのが聞こえた。
『知花も!』と琴莉が言ったけど、一瞬反応が遅れてしまった。
走りかけた二人を追おうとした時、右手首を捕まれた。
「ひっ!」
声にならない声が出た!
「ちっ、知花!」
「ちょっと!止めてください!」
二人が戻って来てくれたけど、手を離してもらえない。
恐い!どうしよう!声が…出ない!!
「いきなり逃げられたら、俺たちだって気分悪いじゃーん。ねぇ?」
そう言って手を引き寄せられ、肩を抱かれた。
あぁ、もうだめだ。気持ちが悪い。
動悸がして、過呼吸になりそう。
「知花ちゃんって言うんだ〜?どうしたの?顔色悪いよ〜。ちょっと休んだ方が…っいってぇ!」
突然肩が軽くなり、男が身体を反り返したので、私も思わず後ろを振り返った。