この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第12章 誕生日
「あれ、知花ちゃん、誕生日近いの?」
そう、それだ。
星の言葉に頷いた。
「…一ノ瀬さん、知ってました?」
「いや…」
ちゃんと聞いたことがなかったな。
お互いの誕生日の話になった事がなかったしな。
まさか…
「誕生日、近いの…?」
俺の問いかけに、美怜ちゃんと琴莉ちゃんが顔を見合わせてため息をつく。
「やっぱり言ってなかったわね…」
「今、私たちに言われて、どうやって切り出そうか悩んでるのよ。」
「知花の性格じゃ、聞かれない限り無理よ。」
「あはは、確かに知花ちゃんはそういう事を自分からは"言わない子"だよな。で、いつなの?」
「…ホワイトデー、です。」
えっ…、ホワイトデー?
じゃあ、3月14日?
2週間後って事かっ!?
「一ノ瀬…。聞いといて良かったな…」
さすがの星も苦笑いをしている。
俺も動揺して、星に返す言葉が出て来なかった。
「すみません。私たちが言うべきじゃないんでしょうけど…」
「知花にそれとなく聞いてあげてください。『誕生日はいつなの?』って。」
「うん…教えてくれて、ありがとう。バレンタインのお返しくらいしか考えてなかったから…」
助かった。
ホントに聞いておいて良かった。
自分から切り出せなくて困っている知花ちゃんが目に浮かぶ。
美怜ちゃん達の言う通り、明日ちゃんと知花ちゃんに会って聞いてみよう。
携帯を取り出して、知花ちゃんにLINEを送った。
祐side 終わり
そう、それだ。
星の言葉に頷いた。
「…一ノ瀬さん、知ってました?」
「いや…」
ちゃんと聞いたことがなかったな。
お互いの誕生日の話になった事がなかったしな。
まさか…
「誕生日、近いの…?」
俺の問いかけに、美怜ちゃんと琴莉ちゃんが顔を見合わせてため息をつく。
「やっぱり言ってなかったわね…」
「今、私たちに言われて、どうやって切り出そうか悩んでるのよ。」
「知花の性格じゃ、聞かれない限り無理よ。」
「あはは、確かに知花ちゃんはそういう事を自分からは"言わない子"だよな。で、いつなの?」
「…ホワイトデー、です。」
えっ…、ホワイトデー?
じゃあ、3月14日?
2週間後って事かっ!?
「一ノ瀬…。聞いといて良かったな…」
さすがの星も苦笑いをしている。
俺も動揺して、星に返す言葉が出て来なかった。
「すみません。私たちが言うべきじゃないんでしょうけど…」
「知花にそれとなく聞いてあげてください。『誕生日はいつなの?』って。」
「うん…教えてくれて、ありがとう。バレンタインのお返しくらいしか考えてなかったから…」
助かった。
ホントに聞いておいて良かった。
自分から切り出せなくて困っている知花ちゃんが目に浮かぶ。
美怜ちゃん達の言う通り、明日ちゃんと知花ちゃんに会って聞いてみよう。
携帯を取り出して、知花ちゃんにLINEを送った。
祐side 終わり