この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第12章 誕生日
知花ちゃんの隣に歩み寄って、同じ様に腰を下ろす。
顔を覗き込んでも、俯いて固まったまま。
「何か…不安に思う事があるの?」
知花ちゃんの頭に触れて、軽く引き寄せた。
驚いて見上げてきた顔は真っ赤に染まっていた。
あれ…?
これは…恥ずかしくて固まっていた?
何か思い詰めていたわけではなかった様子にホッとして、固まる知花ちゃんに思わず顔が緩んだ。
「顔赤いよ?聞かれちゃマズかったの?」
敢えて明るく聞いてみると、赤い顔を更に赤くして、目が泳いでいる。
「ふふっ、聞いちゃダメ?」
顔を上げて、やっと目が合う。
耳まで真っ赤な顔に、今にも泣き出しそうな瞳。
ダメとは言えないけど、恥ずかしいんだろう。
目を合わせたものの、固まったまま視線を外せなくなって、焦り始めている。
「知花ちゃん、部屋に戻らない?」
質問を変えた俺に『あっ…』と呟いて、チラリと視線を部屋に向けた。
「もっ、戻り…ま、す……」
言葉とは反対に全く動かない。
恐らく、敷かれた布団に目がいって、部屋に戻るのにも躊躇しているんだろう。
あぁ、もう、ホントに…
先に立ち上がって、手を差しのべて、知花ちゃんを立たせる。
持って来ていたバスタオルで足を拭いて、風呂を後にした。
「明日は何しよっか?」
部屋に戻った後は、知花ちゃんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、明日の予定を立てた。
知花ちゃんが不安に思っている事は気になるけれど、自分から打ち明けてくれるのを待とうと思った。
祐side 終わり
顔を覗き込んでも、俯いて固まったまま。
「何か…不安に思う事があるの?」
知花ちゃんの頭に触れて、軽く引き寄せた。
驚いて見上げてきた顔は真っ赤に染まっていた。
あれ…?
これは…恥ずかしくて固まっていた?
何か思い詰めていたわけではなかった様子にホッとして、固まる知花ちゃんに思わず顔が緩んだ。
「顔赤いよ?聞かれちゃマズかったの?」
敢えて明るく聞いてみると、赤い顔を更に赤くして、目が泳いでいる。
「ふふっ、聞いちゃダメ?」
顔を上げて、やっと目が合う。
耳まで真っ赤な顔に、今にも泣き出しそうな瞳。
ダメとは言えないけど、恥ずかしいんだろう。
目を合わせたものの、固まったまま視線を外せなくなって、焦り始めている。
「知花ちゃん、部屋に戻らない?」
質問を変えた俺に『あっ…』と呟いて、チラリと視線を部屋に向けた。
「もっ、戻り…ま、す……」
言葉とは反対に全く動かない。
恐らく、敷かれた布団に目がいって、部屋に戻るのにも躊躇しているんだろう。
あぁ、もう、ホントに…
先に立ち上がって、手を差しのべて、知花ちゃんを立たせる。
持って来ていたバスタオルで足を拭いて、風呂を後にした。
「明日は何しよっか?」
部屋に戻った後は、知花ちゃんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、明日の予定を立てた。
知花ちゃんが不安に思っている事は気になるけれど、自分から打ち明けてくれるのを待とうと思った。
祐side 終わり