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この出会いは…
第13章 かけがえのない人
「"怖い"って言葉の事?」

「はい。あれは…祐さんが怖いんじゃなくて、祐さんを失うのが…怖いと思った、んです…」

私を包む腕がピクリと反応する。

「俺を…失うのが…?」

問い掛けに頷くと、さらに腕に力をこめたのが分かる。

「…それが、不安…って事?」

もう一度頷いて、私も祐さんをぎゅっと抱きしめる。

「美怜の言っていた事が分かるようになりました。心が暖まるような、満たされるような力が恋愛にはあるって…」

「あぁ、あの時の…」

「祐さんと一緒にいる時にそう感じます。」

心が暖まるとか、満たされると感じる感情=幸せだという事。
幸せだと感じる事=心の安定だという事。
祐さんが隣にいてくれるだけでそれをひしひしと感じる。

「隣にいてくれるだけで、心強くて、安心して、前向きになれます。」

「…知花ちゃん。」

「誰かを好きになって、幸せで、嬉しくて泣きたくなる感情や、好きな気持ちが自分でコントロール出来なくて、切なくて、苦しくて泣きたくなる感情も…初めて知りました。」

「うん…」

「でも、幸せな分、不安になるんです。」

背中に回されていた腕の力が少し緩んで、頭をふわりと撫でられた。
祐さんの腕の中で見上げると、いつもの優しい笑顔がある。

「こんなに幸せでいいのかな、とか…私、恋愛を避けてきたので、いろいろ…慣れて無くて…祐さん、つまらないんじゃないかな、とか…」

『うん。』と相槌を打った祐さんにグイッと頭を引き寄せられて、さっきよりも強く抱き締められた。
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