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この出会いは…
第13章 かけがえのない人
「かわいいな。」
えっ?
か、かわっ………?え?
どういう事……?
訳が分からず、ぼやけた視界のままで祐さんを見上げると、頬を包まれて、親指で両目尻の涙をクイッと拭ってくれた。
「はぁ、もう…。一回思いっきり抱き締めていい?」
「へ?は…はい?」
さらに訳がわからなくなって、変な声が出て焦っていたら、苦しいくらいに腕の中に閉じ込められた。
そして、もう一度『かわいい』という言葉が耳元をくすぐった。
「もう、これを計算でやってないところが…ホントにかわいい。」
「……え?」
「あぁ、もう絶対離してあげられない。今、確信した。」
腕の力が緩まって目が合った瞬間に、唇を奪われた。
頭を固定されながら、何度も角度を変えて、奪われる。
激しくて苦しい…
飲み込めない唾液が口の端から溢れる。
「んんっ、た、すっ……んむっ…、ぅ、んっ、んっ…」
ぷはっ……はぁ、はぁ…
離してもらえた時は、すでに呼吸と心拍は乱されて、身体をよじる力や思考も奪われていた。
目の前の祐さんはずっと優しく笑っている。
「俺、星のマンションで返事を聞いた日、『俺に甘えて、俺を頼って、ずっと俺にドキドキしてて』って言ったでしょ?」
「……はい。」
上手く働かない頭で記憶を辿る。
あの日…確かに、そう言われた…
「今の話…俺のお願いをちゃんと守ってくれてるって事でしょ?ふふっ、幻滅なんかするわけないよ。」
私の好きな微笑みを携えた顔が近づいてきて、頬を包まれた。
えっ?
か、かわっ………?え?
どういう事……?
訳が分からず、ぼやけた視界のままで祐さんを見上げると、頬を包まれて、親指で両目尻の涙をクイッと拭ってくれた。
「はぁ、もう…。一回思いっきり抱き締めていい?」
「へ?は…はい?」
さらに訳がわからなくなって、変な声が出て焦っていたら、苦しいくらいに腕の中に閉じ込められた。
そして、もう一度『かわいい』という言葉が耳元をくすぐった。
「もう、これを計算でやってないところが…ホントにかわいい。」
「……え?」
「あぁ、もう絶対離してあげられない。今、確信した。」
腕の力が緩まって目が合った瞬間に、唇を奪われた。
頭を固定されながら、何度も角度を変えて、奪われる。
激しくて苦しい…
飲み込めない唾液が口の端から溢れる。
「んんっ、た、すっ……んむっ…、ぅ、んっ、んっ…」
ぷはっ……はぁ、はぁ…
離してもらえた時は、すでに呼吸と心拍は乱されて、身体をよじる力や思考も奪われていた。
目の前の祐さんはずっと優しく笑っている。
「俺、星のマンションで返事を聞いた日、『俺に甘えて、俺を頼って、ずっと俺にドキドキしてて』って言ったでしょ?」
「……はい。」
上手く働かない頭で記憶を辿る。
あの日…確かに、そう言われた…
「今の話…俺のお願いをちゃんと守ってくれてるって事でしょ?ふふっ、幻滅なんかするわけないよ。」
私の好きな微笑みを携えた顔が近づいてきて、頬を包まれた。