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この出会いは…
第13章 かけがえのない人
祐さんの腕の中で呼吸を整えて、同時に身体が脱力していくのが分かった。

「…落ち着いた?」

や、休ませて、下さ、い…
もう、無理です…

返事に困って答えられずにいると、祐さんが身体を離して起き上がった。

「ふふっ、イイ顔。」

「なっ…!もっ、や、だっ!!!」

頭が沸騰しそうに熱い。
顔を隠して祐さんの視線から逃げるけれど、祐さんはそんな私を笑うだけ。

「もっと、見せてよ。」

「そっ、んな…、やっ…」

「ダメ。まだ見たい。次は…ちゃんと見せてね。」

口角を上げて笑いながら手をヒラヒラさせる。
その手にはゴムが。

「祐さっ…。あの…」

「休みたい?でも、ごめん。俺が今すぐ入りたい。」

素早くゴムを装着して、私の上に戻って来る。
バレンタインの日に、初めて祐さんとエッチをした時、こんなに気持ちいい事があるのかと衝撃を受けた。
でも、今日は既に、繋がる前から前回以上に気持ち良かった。

「こっち、横になって?」

訳も分からず、左側を下に少し横向きにされた。
そのまま右足の膝裏に手を掛けて、グイッと持ち上げた。
足を広げた体勢になって、恥ずかしさから身体が固まる。

「大丈夫。力抜いて?」

私の入り口に自身の熱を当てがって、そう呟く。
蜜を纏うように上下に擦られて、余計に身体に力が入ってしまう。
せ、せめて普通の体勢にして欲しい…
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