この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第13章 かけがえのない人
スッと目が覚めて、身体を包む温かい腕に意識がいく。
祐さんの胸元にピタリと顔をくっつけていて、鼓動が私の耳に伝わる。
私、また――…
この状態で布団に入った時の記憶が、ない。
今は一体何時なんだろう…
顔を上げようと首を伸ばして、咳き込んだ。
「ケホッ、コホッ…。っ、ケホッ…」
喉がピリッとして痛い。
乾いた咳が止まらなくて、身体を揺らしていたら、いきなりぎゅっと抱き締められた。
そして、背中をトントンと宥める手。
「知花ちゃん、大丈夫?」
「ケホッ…、は、はい…。起ごしでしばっ、で…ずびばっ…ゴホッ」
話すのも苦しい。
ものすごく掠れた自分の声に驚いた。
「ははは、水持ってくるから。」
祐さんは私の頭をクシャッと撫でてから、お水を取りに布団を出ていった。
祐さん、下着一枚っ!
恥ずかしくて顔を背けて、私も身体を起こそうと腕に力を入れ……
あ、れ……?
「え"…?っ、ケホッ…」
「はい。」
私の隣に戻って来た祐さんがペットボトルのお水を差し出してくれている。
「あいがどっ、ゴホッ……ござっ…ま…」
何とか手を伸ばして受け取った。
ただ、お水を受け取ったまま動けない。
な、んで…身体がダルくて起こせない。
咳のせい…?
『明日、歩けないどころか動けないかもよ?』
あっ!
祐さんの言葉を思い出した。
そっ、そういう事!?
枕に顔を埋める私の様子に気が付いて、隣に座る祐さんがクスクスと笑いだした。
祐さんの胸元にピタリと顔をくっつけていて、鼓動が私の耳に伝わる。
私、また――…
この状態で布団に入った時の記憶が、ない。
今は一体何時なんだろう…
顔を上げようと首を伸ばして、咳き込んだ。
「ケホッ、コホッ…。っ、ケホッ…」
喉がピリッとして痛い。
乾いた咳が止まらなくて、身体を揺らしていたら、いきなりぎゅっと抱き締められた。
そして、背中をトントンと宥める手。
「知花ちゃん、大丈夫?」
「ケホッ…、は、はい…。起ごしでしばっ、で…ずびばっ…ゴホッ」
話すのも苦しい。
ものすごく掠れた自分の声に驚いた。
「ははは、水持ってくるから。」
祐さんは私の頭をクシャッと撫でてから、お水を取りに布団を出ていった。
祐さん、下着一枚っ!
恥ずかしくて顔を背けて、私も身体を起こそうと腕に力を入れ……
あ、れ……?
「え"…?っ、ケホッ…」
「はい。」
私の隣に戻って来た祐さんがペットボトルのお水を差し出してくれている。
「あいがどっ、ゴホッ……ござっ…ま…」
何とか手を伸ばして受け取った。
ただ、お水を受け取ったまま動けない。
な、んで…身体がダルくて起こせない。
咳のせい…?
『明日、歩けないどころか動けないかもよ?』
あっ!
祐さんの言葉を思い出した。
そっ、そういう事!?
枕に顔を埋める私の様子に気が付いて、隣に座る祐さんがクスクスと笑いだした。