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第14章 奇跡的で必然な出逢い

なんなの、もう。
美怜…自分の誕生日の時の仕返しのつもり！？
琴莉の誕生日にも同じ事するつもりじゃないでしょうね…
はぁ、もう…
あ、っていうか、なんで３色も買って来……

「ねっ、ねぇ…他の２色は？どうするの？」

「気に入った？だったら、あげるけど？」

「いやっ、結構です！」

「あっはっはっ。他の２色はうちらのよ！GWはみんなでソレ持ってハワイよっ！」

「なっっんでコレ持参なのよっ！！！」

思わず大声になった私をみんなが笑う。
祐さんは苦笑いだったけどね。

「あ、そう言えば！旅行会社のパンフ貰ってきた！ハワイばっかり♪」

「家帰ったら計画立てよー！」

う…、確かに今年はビーチがあるところに行こうって言ってたけどさ…

「ハワイ一択なの？」

「さっき、琴莉と話してハワイに決定したの。」

「ハワイでランジェリーパーティーね！」

「うふふ、非日常♡」

私の意見はっ！？
ここに来て何度目かのため息をついた。

「水着、ないんだけど…」

「買いなさいよ！5月は新作水着が出る頃じゃない？」

「じゃあ、みんなで新調しよう！」

そこからはハワイの話や私たちの箱根旅行の話、年度末の大詰めを迎えた仕事の話で盛り上がった。
美怜が"本題"って言ったのは、"ちゃんと用意していたプレゼント"の事で、美怜の誕生日に祐さんたちから頂いていた時計と同じで、バングルをベルトにした時に色違いになるものだった。
シンプルで服装を選ばないデザインだから、一目で気に入った。