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第14章 奇跡的で必然な出逢い

「二人のお陰だから。今の私があるのは。」

突然改まって話を始めた私に二人がポカンとした顔をしていた。

「辛い事があったけど…、美怜がいたから立ち直れたし、笑えるようになった。」

「…ちょっと……知花…」

「琴莉はね、私が社会人になってから初めて出来た友達でね。」

「う、うん。」

「私の過去を知らない初めての友達だったの。でも、私の過去を知っても変わらないでいてくれて、すごく自信になった。」

「知花……」

二人がポカンとした顔から、真面目な顔になった。
私の話そうとしている事を理解してくれている。
ホントにこの二人はすごい。

「からかわれていても、二人が自分の事の様に心配してくれたり、喜んでくれたりしてるのが分かる。」

「…うん……」

「三人で行った合コンを最近よく思い出すんだ…」

あの日は大きなターニングポイントだったから。

「美怜がセッティングしてくれた私のための合コン。」

「あぁ、あのハズレ合コンね。」

「あれは、今思い出しても事故案件だわ。」

三人で思い出し笑いをして、あの日を振り返る。

「あの日から私の周りの環境が変わったんだ。祐さんたちに出逢ったから。」

「考えたらすごい偶然なんだよね。」

「うん。合コンから逃げるようにあの居酒屋に行って…隣に祐さんたちがいて…」

「確かに、いろいろな偶然が重なってるよね。」