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第14章 奇跡的で必然な出逢い

「あの日、美怜と琴莉が背中を押してくれなければ、祐さんたちとこんな風に話す様にはなってなかったのかなって…」

二人にはホントに感謝している。
美怜と琴莉の顔を見据えてはっきりと伝えたい事がある。

「二人ともずっと私を支えてくれてありがとう。二人のお陰で毎日が楽しくなったし、今、私はホントに幸せ。」

「知花…」

「私には最高の友達がいて幸せだよ。私もそんな友達を支えられるようにもっともっと強くなりたいと思うし。」

「ち、か……」

「上手く伝えられないけど、私は美怜と琴莉が大好きだよ。大切だし、私の自慢だし、目標なの。」

「……ちっ、かぁ…」

「ちょっ、と…、琴莉…なか、なっ…ぃで…ょ。」

「ホントに、ありがとっ…。何ていうか、最終的に…やっぱり"ありがとう"になっちゃ…ぅ、けど…」

目の二人が目を赤くするから、私も胸が苦しくなって、鼻がつんとする。

「ありがとっ…、ホントにっ、あり、がっ、と…」

「知花ぁ…」

二人に抱き締められて、私も二人を抱き締めた。
心の底から大切だと、欠けがえのない友達だと伝わるように。

「もうっ、不意打ちはやめてよね。」

「せめてもう少し後でしょ。ここ、一ノ瀬さんちだからね？」

私を抱き締めていた腕を解いて、涙を拭きながら呆れたように話す二人。