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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
「アレだろ?『今日の総括!左から…』」
「やっ、止めてくださいっ。」
滝本さんの言葉を慌てて遮る美怜。
あぁ、そうだったな。
あの一言で私たちが凍りついたんだっけ。
「ふふっ、ホント懐かしいね。」
美怜たちのやり取りを見ていた祐さんも、当時を思い出して、笑いながら話し掛けてきた。
「はい…」
「アレが初めて会った日だもんね。」
「はい。自分を…人生を変えたくて、思い切って一歩踏み出してみた日だったんです。」
祐さんの隣に座って、あの日を振り返りながら、そう呟いた。
「頑張って踏み出したら、最高の出逢いがありました。もちろん、合コンじゃなくて、その後に。」
笑って隣の祐さんを見上げると、祐さんも優しく微笑んでいて、頭をふわりと撫でてくれる。
「最悪だと思っていたんです。あんな出会い方だったので…。帰宅中に駅で会った時も、あんな最低な再会の仕方って…と思ってました。」
「あはは、アレはね、そう思うよね。」
痴漢に遭った事を思い出しても笑って話せる自分がいる。
不思議だ…
出逢った日から起きた全ての事が…
「今は全部大切に思えます。」
「知花ちゃん…」
「祐さんのお陰です。」
祐さんのセーターの裾をぎゅっと掴んで、祐さんに向き合う。
「ありがとうございます。今日も…最高の誕生日になりました。」
見つめ合ってそう告げる。
相変わらず私の大好きな微笑みを携えている。
「やっ、止めてくださいっ。」
滝本さんの言葉を慌てて遮る美怜。
あぁ、そうだったな。
あの一言で私たちが凍りついたんだっけ。
「ふふっ、ホント懐かしいね。」
美怜たちのやり取りを見ていた祐さんも、当時を思い出して、笑いながら話し掛けてきた。
「はい…」
「アレが初めて会った日だもんね。」
「はい。自分を…人生を変えたくて、思い切って一歩踏み出してみた日だったんです。」
祐さんの隣に座って、あの日を振り返りながら、そう呟いた。
「頑張って踏み出したら、最高の出逢いがありました。もちろん、合コンじゃなくて、その後に。」
笑って隣の祐さんを見上げると、祐さんも優しく微笑んでいて、頭をふわりと撫でてくれる。
「最悪だと思っていたんです。あんな出会い方だったので…。帰宅中に駅で会った時も、あんな最低な再会の仕方って…と思ってました。」
「あはは、アレはね、そう思うよね。」
痴漢に遭った事を思い出しても笑って話せる自分がいる。
不思議だ…
出逢った日から起きた全ての事が…
「今は全部大切に思えます。」
「知花ちゃん…」
「祐さんのお陰です。」
祐さんのセーターの裾をぎゅっと掴んで、祐さんに向き合う。
「ありがとうございます。今日も…最高の誕生日になりました。」
見つめ合ってそう告げる。
相変わらず私の大好きな微笑みを携えている。