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この出会いは…
第14章 奇跡的で必然な出逢い
"ちーちゃん え
おたんじょうび おめでとう
わたしのぷれぜんと ありがとう
ちーちゃんだいすきだよ"

柚ちゃんからのお手紙を開いて、飛び込んできた文字と絵に視界が滲んで、鼻がツンと痛くなった。
不恰好な文字だけど一生懸命書いてくれたのが伝わる。

柚ちゃん…
ありがとう。

「知花ちゃん?」

呼び掛けられた先を見上げると、一ノ瀬さんが一瞬驚いた顔をして、それからフッと微笑んだ。

「知花ちゃんからのプレゼントを受け取った時の柚と同じ反応。」

クスクス笑いながら歩いてきて、私の隣に座る。

「『ちーちゃん、すごい!』って『なんで柚の好きな物わかるの!?』って泣きそうになってた。」

「ホ、ホントに…?」

「うん。一番気に入ったみたいだよ。」

嬉しい。
そんなに気に入ってもらえたなんて。
でも、このお手紙は確かにそんな柚ちゃんの気持ちが伝わって来る。

「皆さんからのプレゼントも開けてもいいですか?」

「ははは、知花ちゃんがもらったんだから、俺に聞かないの。」

そう言って私の頭を撫でながら一ノ瀬さんが笑って、そのままぎゅっと抱き締められた。

「でも、俺も見たい。見せて?」

頭の上から聞こえてきた言葉に頷いて、プレゼントに手を伸ばした。
一番初めはお母さんからのプレゼント。
包装紙を丁寧に開いていくと、見えてきたのはエコバッグ。
買い物カゴと同じ大きさで、保冷シートが内側に付いている、おしゃれで使い勝手がいいものだった。
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