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この出会いは…
第2章 いい兆し
九月の後半は嵐のような日々だった。
社内報もなんとか提携先の会社概要や担当者のインタビューを載せることが出来た。
正直言って、提携先の担当者の方はすっごく苦手なタイプの人だった。
美怜や一ノ瀬さんのため!と言い聞かせてやり遂げたと言っても過言ではない。
モチベーションがそこしかなかった。
会社の上層部や提携先の方々からOKが下りた時は、とにかく来期初めの10月号に間に合ったと、ホッとした。

広報部としての私の仕事は、もう今月は静かに終わるのを待つだけ、というか、期をまたぐ案件を失念のないように管理して、来期に備える締めの業務を行う日々が続く。
9月下旬の金曜日の今日は、期末の打ち上げと称した広報部みんなでの飲み会だ。
『今日は広報部は残業はしない。何がなんでも定時で終わるつもりで、皆さん頑張りましょう。』と朝礼でお達しがあった。
きっと、部長が一番楽しみにしてるんだろうな。

静かに終わるのを待つだけと言っても、外部とのやり取りがないだけで、やっておかなくてはいけないデスクワークはたくさんある。
なんとか定時に終わらせて、広報部の先輩方と一緒に打ち上げの場所に向かった。

上司や先輩の男の人に、いきなり話しかけられて、緊張してしまうこともあったが、広い座敷スペースでわいわい楽しむ飲み会だったので、なんとか切り抜けることが出来た。
2次会への参加を辞退して、駅に向かって歩いていると、携帯が振動した。
確認すると、美怜からのLINEが来ていた。

"打ち上げ終わったー?
電車乗るとき連絡ちょうだい!
駅まで迎えに行ってあげる♥"

美怜らしくて、フフッと笑ってしまった。
でも、私の事を心配してくれているのはよく分かる。
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