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この出会いは…
第2章 いい兆し
土曜日。
携帯の着信音で目が覚めた。
うーっと伸びをしながら、手探りで携帯を手にして、画面をみた。
LINEの着信を知らせるその携帯の待受画面の時計は、お昼をとっくに過ぎていた。
「美怜、ヤバい、寝すぎた」
隣の美怜も眠そうに携帯を握っていた。
「あ、琴莉からだ。グループライン来てるよ。」
「ホントだ。今日仕事だったのかな。」
「「あっ!」」
メッセージを開いて、思わず出た声が美怜とハモった。
"突然だけど、今日どっちかの家に行っていい?
そして、泊めて。飲みたい気分だから。"
「こっ、これは…」
「…荒れますな?」
顔を合わせて苦笑いをした。
「じゃあ、このままうちでいい?」
「うん!私は今から一度帰って、着替えてくるよ。その後、買い出しにでも行く?」
「ははは、そうしよ!私がLINE返しとくわ。」
『また後で』と言って美怜の部屋を出て、自分の部屋に戻り、身支度を整えた。
あの文面のメッセージは、琴莉が仕事でイライラしている日によく来るものだった。
琴莉は仕事が出来る。
バイタリティーがあって、仕事に信念と熱意を持っている。
情に厚く、人を惹き付ける魅力がある。
なのに、外見はクールビューティーなのだ。
才色兼備とは、当に琴莉のことだと思う。
「仕事で何かあったのかな…」
周囲に期待されているが故に、求められるハードルも高くて、プレッシャーも大きいんだろうな。
海外とのやり取りが大半を占めていて、時間外や休日出勤も多い。
琴莉はちゃんと休めているのだろうか。
携帯の着信音で目が覚めた。
うーっと伸びをしながら、手探りで携帯を手にして、画面をみた。
LINEの着信を知らせるその携帯の待受画面の時計は、お昼をとっくに過ぎていた。
「美怜、ヤバい、寝すぎた」
隣の美怜も眠そうに携帯を握っていた。
「あ、琴莉からだ。グループライン来てるよ。」
「ホントだ。今日仕事だったのかな。」
「「あっ!」」
メッセージを開いて、思わず出た声が美怜とハモった。
"突然だけど、今日どっちかの家に行っていい?
そして、泊めて。飲みたい気分だから。"
「こっ、これは…」
「…荒れますな?」
顔を合わせて苦笑いをした。
「じゃあ、このままうちでいい?」
「うん!私は今から一度帰って、着替えてくるよ。その後、買い出しにでも行く?」
「ははは、そうしよ!私がLINE返しとくわ。」
『また後で』と言って美怜の部屋を出て、自分の部屋に戻り、身支度を整えた。
あの文面のメッセージは、琴莉が仕事でイライラしている日によく来るものだった。
琴莉は仕事が出来る。
バイタリティーがあって、仕事に信念と熱意を持っている。
情に厚く、人を惹き付ける魅力がある。
なのに、外見はクールビューティーなのだ。
才色兼備とは、当に琴莉のことだと思う。
「仕事で何かあったのかな…」
周囲に期待されているが故に、求められるハードルも高くて、プレッシャーも大きいんだろうな。
海外とのやり取りが大半を占めていて、時間外や休日出勤も多い。
琴莉はちゃんと休めているのだろうか。