この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第2章 いい兆し
「全然酔えないわ! 」
突然、ガバッと顔を上げて、琴莉が再び騒ぎ出す。
『これ開けるわよ』と日本酒の紙パックを取り出している。
琴莉はお酒強いけど、今日はさすがにペースが早い。
ビール、チューハイ、カクテルに日本酒…
ちゃ、ちゃんぽんだよ?
明日は日曜日とはいえ、悪酔い、二日酔い確定だよ。
「琴莉、さすがに今日は日本酒は止めときな。」
美怜が紙パックを取り上げる。
「何でよ!今日は"酔いつぶれ"たいの!酔いつぶれに来たの。お願い、協力して!」
「きょ、協力って琴莉。気持ちは分かるけど、美怜の言うとおり、今日は止めよう?」
「話を聞いてた私だって、イラつくよ。その男は!最低過ぎて、琴莉が自暴自棄になって酔いつぶれる価値もない!」
確かに。
最低過ぎて、ムカつきすぎて、処理しきれない。
第三者の私たちがそうなんだから、琴莉はもっと処理しきれないんだろう。
「いつだって、いつまでも、話なら聞くから!今日はもうお酒は止めとこう?ね?」
琴莉をなだめるというよりは、自分をなだめているような気分。
それほど、話を聞けば聞くほど、最低男だった。
「もうさ、そんな男のためにイラつくのすらバカらしくなってきたよ、私。」
美怜がイライラを通り越して、呆れ返っている。
分かる、私もだ。
「今日、縁が切れて良かったと思うよ!今も分からなくて、あと、数ヶ月後とか数年後に発覚したとしたら…って考えたらゾッとするもん!」
「確かに…ヤダね。絶対ヤダ!琴莉、ここは前向きに考えよう!」
「そうそう!前向きに考えて、最低男の事なんて、今日限りで忘れてやんな!」
突然、ガバッと顔を上げて、琴莉が再び騒ぎ出す。
『これ開けるわよ』と日本酒の紙パックを取り出している。
琴莉はお酒強いけど、今日はさすがにペースが早い。
ビール、チューハイ、カクテルに日本酒…
ちゃ、ちゃんぽんだよ?
明日は日曜日とはいえ、悪酔い、二日酔い確定だよ。
「琴莉、さすがに今日は日本酒は止めときな。」
美怜が紙パックを取り上げる。
「何でよ!今日は"酔いつぶれ"たいの!酔いつぶれに来たの。お願い、協力して!」
「きょ、協力って琴莉。気持ちは分かるけど、美怜の言うとおり、今日は止めよう?」
「話を聞いてた私だって、イラつくよ。その男は!最低過ぎて、琴莉が自暴自棄になって酔いつぶれる価値もない!」
確かに。
最低過ぎて、ムカつきすぎて、処理しきれない。
第三者の私たちがそうなんだから、琴莉はもっと処理しきれないんだろう。
「いつだって、いつまでも、話なら聞くから!今日はもうお酒は止めとこう?ね?」
琴莉をなだめるというよりは、自分をなだめているような気分。
それほど、話を聞けば聞くほど、最低男だった。
「もうさ、そんな男のためにイラつくのすらバカらしくなってきたよ、私。」
美怜がイライラを通り越して、呆れ返っている。
分かる、私もだ。
「今日、縁が切れて良かったと思うよ!今も分からなくて、あと、数ヶ月後とか数年後に発覚したとしたら…って考えたらゾッとするもん!」
「確かに…ヤダね。絶対ヤダ!琴莉、ここは前向きに考えよう!」
「そうそう!前向きに考えて、最低男の事なんて、今日限りで忘れてやんな!」