この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この出会いは…
第2章 いい兆し
「全然酔えないわ! 」

突然、ガバッと顔を上げて、琴莉が再び騒ぎ出す。
『これ開けるわよ』と日本酒の紙パックを取り出している。
琴莉はお酒強いけど、今日はさすがにペースが早い。
ビール、チューハイ、カクテルに日本酒…
ちゃ、ちゃんぽんだよ?
明日は日曜日とはいえ、悪酔い、二日酔い確定だよ。

「琴莉、さすがに今日は日本酒は止めときな。」

美怜が紙パックを取り上げる。

「何でよ!今日は"酔いつぶれ"たいの!酔いつぶれに来たの。お願い、協力して!」

「きょ、協力って琴莉。気持ちは分かるけど、美怜の言うとおり、今日は止めよう?」

「話を聞いてた私だって、イラつくよ。その男は!最低過ぎて、琴莉が自暴自棄になって酔いつぶれる価値もない!」

確かに。
最低過ぎて、ムカつきすぎて、処理しきれない。
第三者の私たちがそうなんだから、琴莉はもっと処理しきれないんだろう。

「いつだって、いつまでも、話なら聞くから!今日はもうお酒は止めとこう?ね?」

琴莉をなだめるというよりは、自分をなだめているような気分。
それほど、話を聞けば聞くほど、最低男だった。

「もうさ、そんな男のためにイラつくのすらバカらしくなってきたよ、私。」

美怜がイライラを通り越して、呆れ返っている。
分かる、私もだ。

「今日、縁が切れて良かったと思うよ!今も分からなくて、あと、数ヶ月後とか数年後に発覚したとしたら…って考えたらゾッとするもん!」

「確かに…ヤダね。絶対ヤダ!琴莉、ここは前向きに考えよう!」

「そうそう!前向きに考えて、最低男の事なんて、今日限りで忘れてやんな!」

/459ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ