この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この出会いは…
第2章 いい兆し
「知り合いに会わずに会社までたどり着きたいわ…」
「さすがの美怜もお酒が抜けないと完璧を装えない、か。」
「笑い事じゃないし!元凶あんただし!」
"誰にも会いたくない"なんて願いはソッコーで脆くも崩れ去る。
電車を降りて、ホームを歩いているときに、一ノ瀬さんと星さんに出くわした。
「美怜ちゃんと知花ちゃん、おはよう!…あれ、琴莉ちゃんも。」
「同じ電車だったんだね。」
『おはようございます』と言いながら、会社の人に会わないようにと、出勤時間を早めた事を後悔する。
「琴莉ちゃんは珍しいね。っていうか、みんななんかあったの?いつもと雰囲気が違う…けど。」
星さん、鋭いな。
でも、知らない振りをして欲しいよ…
「やっ、やっぱり…わかっ、ります、よね?」
ほら、美怜が取り乱し始めた。
"分かりますか"って言っちゃってるし。
「いや、俺は分かんなかったけど、なんかあったの?」
「えっと、あの…」
一ノ瀬さんがたぶんフォローをしてくれたけど、美怜はその前に墓穴掘ってるからな…
"秘書室の完璧な中野さん"があたふたしてる。
思わず、私と琴莉が吹き出した。
「あのねぇ、知花はともかく、元凶の琴莉は笑う権利ないわよ!もう、泊めないからね!」
真っ赤な顔でそう言う美怜も可笑しくて仕方ない。
尚も笑いながら、琴莉が美怜に謝ってる。
「三人とも具合が悪そうな顔してたけど、元気ありそうだから大丈夫かな?」
「さすがの美怜もお酒が抜けないと完璧を装えない、か。」
「笑い事じゃないし!元凶あんただし!」
"誰にも会いたくない"なんて願いはソッコーで脆くも崩れ去る。
電車を降りて、ホームを歩いているときに、一ノ瀬さんと星さんに出くわした。
「美怜ちゃんと知花ちゃん、おはよう!…あれ、琴莉ちゃんも。」
「同じ電車だったんだね。」
『おはようございます』と言いながら、会社の人に会わないようにと、出勤時間を早めた事を後悔する。
「琴莉ちゃんは珍しいね。っていうか、みんななんかあったの?いつもと雰囲気が違う…けど。」
星さん、鋭いな。
でも、知らない振りをして欲しいよ…
「やっ、やっぱり…わかっ、ります、よね?」
ほら、美怜が取り乱し始めた。
"分かりますか"って言っちゃってるし。
「いや、俺は分かんなかったけど、なんかあったの?」
「えっと、あの…」
一ノ瀬さんがたぶんフォローをしてくれたけど、美怜はその前に墓穴掘ってるからな…
"秘書室の完璧な中野さん"があたふたしてる。
思わず、私と琴莉が吹き出した。
「あのねぇ、知花はともかく、元凶の琴莉は笑う権利ないわよ!もう、泊めないからね!」
真っ赤な顔でそう言う美怜も可笑しくて仕方ない。
尚も笑いながら、琴莉が美怜に謝ってる。
「三人とも具合が悪そうな顔してたけど、元気ありそうだから大丈夫かな?」