パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 いい兆し

私たちのやり取りを見ていた星さんが尋ねてきた。

「あっはい。大丈夫です。土曜日に飲み過ぎたというか…無茶をしまして…」

「土曜日？」

「はい。ひどい三日酔いと言いますか…」

星さんと一ノ瀬さんが少し呆れた顔をした気がした。
そうですよね、翌日どころか翌々日にまでお酒が残るまで飲むなんて。
社会人として、ね。

「あはは、三日酔いって！どんだけ飲んだの？」

星さんが笑って聞いてくる。

「いや、もう…記憶が途中から、なくて…ですね…」

「知花ちゃんでもそんな飲み方するんだね。」

苦笑いの一ノ瀬さんに苦笑いで返すしかない。
飲まなきゃやってられない出来事が琴莉に起きまして、とは言えない。

「琴莉のペースが早すぎなんです。」

美怜が私たちの会話に入ってきた。
もうこれ以上余計な事を言うなって事か。
完璧な美怜に戻りつつある。

話ながら改札を抜けて、会社へと歩いた。
会社のエントラスに着いた時に、滝本さんにも出くわした。
こういう日に限って、よく人に会う！！！

「あれ？みんなで仲良く出勤？」

私たちに気付いて、話しながら近付いてくる。

「ってか、うわっ、佐々木。お前、顔ヤバいぞ！」

滝本さん、容赦ない！！！
私と美怜は思わず固まってしまった。

「なんだよ〜、土曜日あの後ソッコーで帰ったくせに。あっ、彼氏か！？」

たっ、滝本さん！！！
今度は星さんと一ノ瀬さんも固まったよ。
ほぼバレましたよ…

「滝本…、デリカシー無さすぎ。」

ですよね、一ノ瀬さん！

「俺らもちょっと引いちゃったわ。」

ですよね！？星さん！！