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この出会いは…
第2章 いい兆し
「先輩じゃなかったら、私、ひっ叩いてます。」
美怜が滝本さんに睨みながら、でも冷静にそう告げて、私たち三人は先にエレベーターに乗り込んだ。
これは…今日の海外事業課は嵐の予感。
「琴莉?今日はうちでもいいよ?」
琴莉の顔色を伺いながら、更衣室でそう話しかけた。
琴莉はまだ苛立ちを収めてない。
美怜でさえ、ブツブツ文句を言っている。
「あれはない!あれはホントにない!」
「同じフロアに行きたくないわ…」
この日、琴莉は必要最低限の会話以外、滝本さんを無視しまくったのは、言うまでもない。
それでも、この時期は忙しく、仕事に集中していたら、あっという間に定時を過ぎた。
1時間ほど残業をして、帰る身支度を整えて、休憩室へ急いだ。
今日も三人で帰ろうと休憩室で待ち合わせをしてる。
先に仕事を終えた美怜が待っているはずだ。
休憩室付近まで来ると、中から微かに笑い声が聞こえた。
休憩室とはいえ、定時を過ぎると飲み物を買いに来る人以外利用することはあまりない。
そーっと覗いてみると、中には美怜と星さんがいた。
ほぼ中に入りかけていた足を急いで引っ込めて、廊下に出た。
「はっ、入りづらい…」
どうしたものか。
あの美怜の顔を見る限り、立ち入るべきではない。
はぁ…もう美怜!
星さんと待ち合わせしてたわけではないよね?
「はぁ…」
どれだけ待てば…と、思いっきりため息をついたと同時に声をかけられ、驚いた。
「どうしたの?こんなところで。すっごいため息ついてたけど…」
美怜が滝本さんに睨みながら、でも冷静にそう告げて、私たち三人は先にエレベーターに乗り込んだ。
これは…今日の海外事業課は嵐の予感。
「琴莉?今日はうちでもいいよ?」
琴莉の顔色を伺いながら、更衣室でそう話しかけた。
琴莉はまだ苛立ちを収めてない。
美怜でさえ、ブツブツ文句を言っている。
「あれはない!あれはホントにない!」
「同じフロアに行きたくないわ…」
この日、琴莉は必要最低限の会話以外、滝本さんを無視しまくったのは、言うまでもない。
それでも、この時期は忙しく、仕事に集中していたら、あっという間に定時を過ぎた。
1時間ほど残業をして、帰る身支度を整えて、休憩室へ急いだ。
今日も三人で帰ろうと休憩室で待ち合わせをしてる。
先に仕事を終えた美怜が待っているはずだ。
休憩室付近まで来ると、中から微かに笑い声が聞こえた。
休憩室とはいえ、定時を過ぎると飲み物を買いに来る人以外利用することはあまりない。
そーっと覗いてみると、中には美怜と星さんがいた。
ほぼ中に入りかけていた足を急いで引っ込めて、廊下に出た。
「はっ、入りづらい…」
どうしたものか。
あの美怜の顔を見る限り、立ち入るべきではない。
はぁ…もう美怜!
星さんと待ち合わせしてたわけではないよね?
「はぁ…」
どれだけ待てば…と、思いっきりため息をついたと同時に声をかけられ、驚いた。
「どうしたの?こんなところで。すっごいため息ついてたけど…」