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この出会いは…
第2章 いい兆し
声をかけてきたのは、一ノ瀬さんだった。
話しながら休憩室へ入ろうとしたので、とっさに一ノ瀬さんの腕をつかんで止めた。

「いっ、今入っちゃ…ダメ、で、す。」

「えっ?」

驚いた顔をしながら休憩室の方を見て、『あぁ』と納得したように笑った。

「いつから隠れてるの?」

「じゅっ、10分くらい前から?…です。」

「ははは、律儀だな。」

声を抑えてクスクスと笑い、『美怜ちゃんと待ち合わせしてたんでしょ?』と聞いてくる。

「そういえば、琴莉ちゃん、あの後平気だった?」

「いやぁ、どうでしょう…広報とはフロアも違いますので、何とも…」

「あ、じゃあ、俺のが見てるのか。」

営業企画課と海外事業課は同じ営業部だからフロアも同じだ。

「滝本は完全に避けられてたね。」

思い出したのか、ククッと楽しそうに笑っている。

「まぁ、完全に自業自得だよな。」

「実は…美怜だけじゃなくて、こ、琴莉も待っているんです。」

「ここで?じゃ帰りは遅くなるでしょ。大丈夫?」

「はい、それは…おそらく大丈夫ですが…、そうですか…琴莉、怒ってました、か…」

はぁ…先が思いやられるな。

「アイツも悪いヤツじゃないんだけどな。」

「それは…分かります。が…」

「うん。デリカシーゼロだったよね。」

「はい。……あっ!えっと、そうじゃっ、なくて…」

いや、思わず頷いてしまった。
慌てて否定するけど、一ノ瀬さんはまたククッと笑っている。

「そっ、そうではなくて…、今夜は…私の家で荒れるな、と…思いまして…」

苦笑いしながらそう言って、もう一度ため息をついた。
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