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この出会いは…
第2章 いい兆し
「あっ知花!遅かったね!」
いや、ずっといましたよ。
「お前ら、一緒に来たの?」
「いや、今そこで偶然会っただけ。」
美怜に苦笑いする私を見て、一ノ瀬さんは話を合わせてくれた。
自販機で缶コーヒーを買って、腕時計を見る。
「琴莉ちゃん待ってたら、まだまだかもよ?平気?」
「はい。それは、慣れてますので。」
「あぁ、そっか!じゃ俺はこれで。お疲れ!」
「あっ、お疲れ様でした。」
そんな一ノ瀬さんを追って星さんが口を開いた。
「待て、俺も戻るわ!じゃあね、二人とも!」
「星さんも一ノ瀬さんもお疲れ様です。お仕事頑張り過ぎない程度に頑張ってくださいね。」
ニッコリ笑って、美怜が二人の背中に声を掛けた。
なんとなく変な日本語に、星さんと一ノ瀬さんも笑って、『ありがとう』と言って休憩室を出ていった。
羨ましくなるほどの完璧な掛け言葉だ。
美怜はすごいな。
シンと静まり返った休憩室で、一人で感心していると、美怜がニヤリと笑って聞いてきた。
「で?偶然会った一ノ瀬さんが、どうして琴莉を待ってることを知ってるわけ?」
はっ!す、鋭い!!!
あんな一瞬の会話を聞き逃さない美怜が恐い。
「いつからいたの?」
詰問の目をした美怜は恐いんだから!
「ごめん、休憩室に入ろうとしたら、美怜と星さんが一緒にいるのが見えて、隠れてました。」
「うん。で?」
"で?"って美怜。
私、一応気を使ったんだけど?
「で……、10分くらい隠れてたら、一ノ瀬さんが来て。それは、ホントに偶然だよ!?」
「それは、分かったから。それで?」
いや、ずっといましたよ。
「お前ら、一緒に来たの?」
「いや、今そこで偶然会っただけ。」
美怜に苦笑いする私を見て、一ノ瀬さんは話を合わせてくれた。
自販機で缶コーヒーを買って、腕時計を見る。
「琴莉ちゃん待ってたら、まだまだかもよ?平気?」
「はい。それは、慣れてますので。」
「あぁ、そっか!じゃ俺はこれで。お疲れ!」
「あっ、お疲れ様でした。」
そんな一ノ瀬さんを追って星さんが口を開いた。
「待て、俺も戻るわ!じゃあね、二人とも!」
「星さんも一ノ瀬さんもお疲れ様です。お仕事頑張り過ぎない程度に頑張ってくださいね。」
ニッコリ笑って、美怜が二人の背中に声を掛けた。
なんとなく変な日本語に、星さんと一ノ瀬さんも笑って、『ありがとう』と言って休憩室を出ていった。
羨ましくなるほどの完璧な掛け言葉だ。
美怜はすごいな。
シンと静まり返った休憩室で、一人で感心していると、美怜がニヤリと笑って聞いてきた。
「で?偶然会った一ノ瀬さんが、どうして琴莉を待ってることを知ってるわけ?」
はっ!す、鋭い!!!
あんな一瞬の会話を聞き逃さない美怜が恐い。
「いつからいたの?」
詰問の目をした美怜は恐いんだから!
「ごめん、休憩室に入ろうとしたら、美怜と星さんが一緒にいるのが見えて、隠れてました。」
「うん。で?」
"で?"って美怜。
私、一応気を使ったんだけど?
「で……、10分くらい隠れてたら、一ノ瀬さんが来て。それは、ホントに偶然だよ!?」
「それは、分かったから。それで?」