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この出会いは…
第2章 いい兆し
「いや、もう遅いですし、私、お腹すいたので。」
「うん、だったら、何か食べながら。」
また黙り混む琴莉。
だから、この空気!
私たちもいるんですよー!!!
耐えられない。
席を外そうかと美怜に目配せをしていたら、琴莉が大きくため息をついた。
「……奢りですか?」
「へ?あっ、もちろんっ!」
琴莉の突然の質問に滝本さんが一瞬驚いて、慌てて答えている。
「………じゃあ、…行きま、す。」
一気に顔を綻ばせた滝本さんが『ありがとう』と言ってホッとしたような顔をした。
「えっと、じゃあ、私たちはこれで。琴莉もお疲れ様。またね!」
美怜がそそくさと部屋を出ていこうとする。
「ちょっ!美怜!あ、琴莉も滝本さんもお疲れ様でした。じゃあね、琴莉!」
慌ててそう告げて、美怜を追いかける。
一ノ瀬さんも滝本さんに挨拶をして、一緒に休憩室を後にした。
すぐに到着したエレベーターに乗った瞬間に、私と美怜は盛大なため息をついた。
「なんとか退散できたわね。」
「うん。胃がキリキリした…」
私たちの会話を聞いて、一ノ瀬さんが笑う。
「一ノ瀬さん、笑い事じゃないです!」
うん、あれはホントにいたたまれなかった。
「いや、ごめん。二人のしどろもどろ感とさ、あんなに慌てる滝本を見たのも久しぶりだから、面白すぎて!」
「一ノ瀬さん!」
「星にも見せたかったな。」
"星"というワードに反応する美怜。
そんな美怜を見てさらに笑う一ノ瀬さん。
「うん、だったら、何か食べながら。」
また黙り混む琴莉。
だから、この空気!
私たちもいるんですよー!!!
耐えられない。
席を外そうかと美怜に目配せをしていたら、琴莉が大きくため息をついた。
「……奢りですか?」
「へ?あっ、もちろんっ!」
琴莉の突然の質問に滝本さんが一瞬驚いて、慌てて答えている。
「………じゃあ、…行きま、す。」
一気に顔を綻ばせた滝本さんが『ありがとう』と言ってホッとしたような顔をした。
「えっと、じゃあ、私たちはこれで。琴莉もお疲れ様。またね!」
美怜がそそくさと部屋を出ていこうとする。
「ちょっ!美怜!あ、琴莉も滝本さんもお疲れ様でした。じゃあね、琴莉!」
慌ててそう告げて、美怜を追いかける。
一ノ瀬さんも滝本さんに挨拶をして、一緒に休憩室を後にした。
すぐに到着したエレベーターに乗った瞬間に、私と美怜は盛大なため息をついた。
「なんとか退散できたわね。」
「うん。胃がキリキリした…」
私たちの会話を聞いて、一ノ瀬さんが笑う。
「一ノ瀬さん、笑い事じゃないです!」
うん、あれはホントにいたたまれなかった。
「いや、ごめん。二人のしどろもどろ感とさ、あんなに慌てる滝本を見たのも久しぶりだから、面白すぎて!」
「一ノ瀬さん!」
「星にも見せたかったな。」
"星"というワードに反応する美怜。
そんな美怜を見てさらに笑う一ノ瀬さん。