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この出会いは…
第2章 いい兆し
「いや、あの…一ノ瀬さ、ん…」
エレベーターに乗って3階と5階のボタンを押す一ノ瀬さん。
「なんだよ、お前だって知花ちゃんち知ってるんじゃん。」
「あ、そっか!一ノ瀬さんは知花の家、来たことありましたね!」
ちょっと、美怜!
ごっ、誤解を招く発言は止めて!
「ふーん、そうなの?」
今度は星さんがニヤニヤ顔だ。
そりゃそうだ、美怜の言い方…勘違いするよ。
「俺は一度送った事があるだけ。ね?」
「は、はいっ!あの、その節も、今日も…ありがとうございました。」
「うん。じゃ美怜ちゃん、またね。星はまた下で。ほら、行くよ?」
3階に着いてエレベーターの扉が開いた。
一ノ瀬さんに手を握られて、そのままエレベーターを降りた。
「えっ、はい!」
突然の事でびっくりしたけど、手は握られたまま、後ろを振り返り、美怜と星さんに挨拶した。
「今日はホントにありがとうございました。美怜、おやすみ。星さんもお気を付けて!」
エレベーターの中の二人は呆気に取られていて、何か言葉を発するよりも早く扉が閉まった。
一ノ瀬さんに引っ張られたまま部屋の前に着いた。
「二人の顔、傑作だったな。」
クスクス笑って一ノ瀬さんが私を振り返った。
握られた手が熱くて、正直それどころじゃない。
「あの、連絡先…私も後ほど送りますね。」
「うん、ありがとう。」
あの、手を…!
「あの、こんなところまで送って頂いて、ありがとうございました。」
手を…離して…
「あの、鍵を開けるので…」
「あっ、あぁ、ごめん。」
エレベーターに乗って3階と5階のボタンを押す一ノ瀬さん。
「なんだよ、お前だって知花ちゃんち知ってるんじゃん。」
「あ、そっか!一ノ瀬さんは知花の家、来たことありましたね!」
ちょっと、美怜!
ごっ、誤解を招く発言は止めて!
「ふーん、そうなの?」
今度は星さんがニヤニヤ顔だ。
そりゃそうだ、美怜の言い方…勘違いするよ。
「俺は一度送った事があるだけ。ね?」
「は、はいっ!あの、その節も、今日も…ありがとうございました。」
「うん。じゃ美怜ちゃん、またね。星はまた下で。ほら、行くよ?」
3階に着いてエレベーターの扉が開いた。
一ノ瀬さんに手を握られて、そのままエレベーターを降りた。
「えっ、はい!」
突然の事でびっくりしたけど、手は握られたまま、後ろを振り返り、美怜と星さんに挨拶した。
「今日はホントにありがとうございました。美怜、おやすみ。星さんもお気を付けて!」
エレベーターの中の二人は呆気に取られていて、何か言葉を発するよりも早く扉が閉まった。
一ノ瀬さんに引っ張られたまま部屋の前に着いた。
「二人の顔、傑作だったな。」
クスクス笑って一ノ瀬さんが私を振り返った。
握られた手が熱くて、正直それどころじゃない。
「あの、連絡先…私も後ほど送りますね。」
「うん、ありがとう。」
あの、手を…!
「あの、こんなところまで送って頂いて、ありがとうございました。」
手を…離して…
「あの、鍵を開けるので…」
「あっ、あぁ、ごめん。」