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この出会いは…
第3章 私の過去
待ってくれている。
何か話さなきゃ…何から話そう。
すぐにパニックになるって?
肩を触られてパニックになりましたって?
すぐ痴漢かと勘違いしてパニックになるって?
自分がどれだけ自意識過剰なのか話すのか。
病気かもしれないって?
パニック障害かもしれないって?
そんなことを相談されても、引かれるだけだ。
自分が嫌いすぎて涙がとまらなくて、両手で顔を覆って、本格的に泣き出してしまった。
苦しい。呼吸がまた…早くなる。
「はぁ…はぁ…はぁっ、…はっ、はっ、はっ…」
「知花ちゃん!?」
苦しい。
一ノ瀬さんが私の背中に触れた。
それにもいちいち反応する身体。
そのまま背中をさすってくれるが、苦しいままだ。
「いっち、の、せさっ…、はっ、はっ…」
「……過呼吸?」
コクコクと頷いて一ノ瀬さんを見た。
一ノ瀬さんの顔が青ざめるのが分かった。
「大丈夫!しっかりして。俺に合わせて、ゆっくり息を吸って…」
私の背中をさすったり、軽く叩いたりして、深呼吸を促した。
「そう…、しっかり吐いて……吸って……。吐いて……ゆっくりね。」
今回の過呼吸は長かった。
落ち着いたのは30分くらい経ってからだった。
「…落ち着いた?まだ、顔色は良くないな。」
「ふっ…ぇっ、ごめん、なさっ…」
「泣かなくていいよ。大丈夫だから。」
顔を上げると一ノ瀬さんと目が合った。
いつもの優しい笑顔だった。
「ごめっ、なさ、っく…」
「うん。大事にならなくて良かった。」
そう言って私の頭を撫でた。
何か話さなきゃ…何から話そう。
すぐにパニックになるって?
肩を触られてパニックになりましたって?
すぐ痴漢かと勘違いしてパニックになるって?
自分がどれだけ自意識過剰なのか話すのか。
病気かもしれないって?
パニック障害かもしれないって?
そんなことを相談されても、引かれるだけだ。
自分が嫌いすぎて涙がとまらなくて、両手で顔を覆って、本格的に泣き出してしまった。
苦しい。呼吸がまた…早くなる。
「はぁ…はぁ…はぁっ、…はっ、はっ、はっ…」
「知花ちゃん!?」
苦しい。
一ノ瀬さんが私の背中に触れた。
それにもいちいち反応する身体。
そのまま背中をさすってくれるが、苦しいままだ。
「いっち、の、せさっ…、はっ、はっ…」
「……過呼吸?」
コクコクと頷いて一ノ瀬さんを見た。
一ノ瀬さんの顔が青ざめるのが分かった。
「大丈夫!しっかりして。俺に合わせて、ゆっくり息を吸って…」
私の背中をさすったり、軽く叩いたりして、深呼吸を促した。
「そう…、しっかり吐いて……吸って……。吐いて……ゆっくりね。」
今回の過呼吸は長かった。
落ち着いたのは30分くらい経ってからだった。
「…落ち着いた?まだ、顔色は良くないな。」
「ふっ…ぇっ、ごめん、なさっ…」
「泣かなくていいよ。大丈夫だから。」
顔を上げると一ノ瀬さんと目が合った。
いつもの優しい笑顔だった。
「ごめっ、なさ、っく…」
「うん。大事にならなくて良かった。」
そう言って私の頭を撫でた。