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この出会いは…
第3章 私の過去
美怜の負担を考えると、視界が滲んできた。
せっかくお風呂に入らせてもらったのに、また泣くのか。
いい加減にしろ、私。
鏡の中のぼやけた自分を睨んで、泣き出しそうな自分にカツをいれる。
自分自身とのにらめっこをどれくらいしていたのか、ドアが開く音が聞こえ、美怜が戻ってきた。
「美怜…ごめんね。お風呂、ありがとう。」
美怜と顔を合わせると、美怜の目は少し腫れていて、鼻も少し赤かった。
泣いていたんだ。
「美怜、あの…いつもいつも、イヤな役回りばかり押し付けて…ごめんなさい。」
肝心なところで身体を張ってくれるのは、いつも美怜だ。
「私…美怜が友達で良かった。美怜がいてくれたから、今までなんとかやって来れたの。」
「知花?いきなり何を…」
「聞いて。美怜が一番の救世主なの。美怜が大好きなの。ずっと言わなきゃって、ずっと言いたかったの。私をずっと守ってくれて、ありがとう。」
「ち、か…」
「同時に、ずっと責任を感じさせてしまっていて、ごめんなさい。取り乱す度に美怜を追い詰めて、ごめんなさい。」
美怜が肩を震わせている。
「もう、私の過去の事で自分を責めないで。あの時も、美怜が居てくれたから救われたの。美怜を責める要素なんて一つもないの。」
美怜から嗚咽が聞こえる。
「一ノ瀬さんの反応は…恐いけど、それで今までの関係が崩れてしまうなら、仕方ない、と思う…。それは一ノ瀬さんに限らず、今後何度も訪れる事だと思うから…」
せっかくお風呂に入らせてもらったのに、また泣くのか。
いい加減にしろ、私。
鏡の中のぼやけた自分を睨んで、泣き出しそうな自分にカツをいれる。
自分自身とのにらめっこをどれくらいしていたのか、ドアが開く音が聞こえ、美怜が戻ってきた。
「美怜…ごめんね。お風呂、ありがとう。」
美怜と顔を合わせると、美怜の目は少し腫れていて、鼻も少し赤かった。
泣いていたんだ。
「美怜、あの…いつもいつも、イヤな役回りばかり押し付けて…ごめんなさい。」
肝心なところで身体を張ってくれるのは、いつも美怜だ。
「私…美怜が友達で良かった。美怜がいてくれたから、今までなんとかやって来れたの。」
「知花?いきなり何を…」
「聞いて。美怜が一番の救世主なの。美怜が大好きなの。ずっと言わなきゃって、ずっと言いたかったの。私をずっと守ってくれて、ありがとう。」
「ち、か…」
「同時に、ずっと責任を感じさせてしまっていて、ごめんなさい。取り乱す度に美怜を追い詰めて、ごめんなさい。」
美怜が肩を震わせている。
「もう、私の過去の事で自分を責めないで。あの時も、美怜が居てくれたから救われたの。美怜を責める要素なんて一つもないの。」
美怜から嗚咽が聞こえる。
「一ノ瀬さんの反応は…恐いけど、それで今までの関係が崩れてしまうなら、仕方ない、と思う…。それは一ノ瀬さんに限らず、今後何度も訪れる事だと思うから…」