この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
自己負担。
第11章 明という人

なかなか歩き出さない私をアキは無理やり腕を掴んで部屋に引っ張り込む。

「ここ、座って。
おい、葉月?」

「ああ……ごめん。」

初めて入ったアキの部屋。
何度か家には来たこと会ったけどここは初めてだ。
アキの香水の匂いが部屋に広がっている。

私の隣にアキが座り込むと夢乃先輩がお茶を運んできた。

「明、ちゃんと説明しなさいよ?」

「分かってるよ!早くでてけって!」

親しそうな2人を見て更にわからなくなる。

「まず、俺と夢乃の関係から説明するよ。
俺たちは付き合ってはない。でも見て分かったように一緒に住んでる。
この意味わかる?」

「……わからない…」

「実は俺と夢乃は両親の連れ子で最近再婚したんだよ。
だからいわゆる兄妹。」

「…きょうだい…」

「ああ。同い年なんだけど、
俺の方が先に生まれてるから兄ってことになってるけど。」

「でっでも!私、何度もアキの家来てるけど一回も夢乃先輩には…」

「夢乃がなぜか俺たちのこと隠したがってたから、夢乃が部活のときとか、
アイツの家に泊まり行く時とかに呼んでたんだよ。」

アイツ…先輩のことか。
アキは私と夢乃先輩が同じ状況に置かれてるって知ってたということ?

「正直かなりびびった。
まさか合コンに夢乃の言う”葉月ちゃん”が来るなんてな。」

「…知っててはじめから私に近づいたってこと?」

アキとの出会いは偶然じゃなかった?
夢乃先輩のために私に近づいたの…?

「それは否定しない。」

アキの優しさは全部嘘だったのか。
そう思ったら急に悲しみと怒りが湧いてきて、
カバンを掴んで立ち上がった。
こんな話、耐えられない。



.
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ