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自己負担。
第11章 明という人

逃げるように部屋を出ようとすると、
手首を握られて強く抱きしめられた。

「ッ!?はっ離して…」

「最後まで聞けって…」

アキの唇が耳に触れて、
久しぶりにアキの体温を感じて、
急に胸が高鳴り始める。

そのまま囁くようにアキは続けた。

「確かにはじめは興味本位だったよ。
でも葉月と一緒にいればいるほど、
葉月と夢乃を傷つけるアイツを
許せなくなった。」

アキは先輩に腹が立っていたんだ…。

アキは私を抱きしめながら耳から唇を離すと、私の顔を覗き込んだ。

「葉月、誤解しないで?
俺はお前たちを救いたかっただけなんだ。」

救う?私と夢乃先輩を?

「葉月も夢乃も、なんであんな最低男に執着するのかが全くわからなくて。
他にもいい男なんてたくさんいるのになんでアイツなんだって。
でも俺もその最低男と同じなんだって思い知った。」


「アキ…も?どういうこと?」


「結局、一番身近で傷ついている夢乃もほっとけなくなって
葉月のこともアイツに渡したくないと思うようになって。
どうしたらいいかわからなくなった。」

アキの思いは素直に嬉しいけど、
これ以上の本音を聞くのが怖い。
でも今逃げ出したら一生このまま変わらない気がするから。
しっかりとアキの思いを受け止めなければならない。



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