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自己負担。
第11章 明という人


「それより、
お前がまたアイツの元に戻ったことと
アイツに抱かれてるのを想像しただけで怒りで気が狂いそうになった。

それでようやく気づいた。
俺が本当に好きなのは夢乃じゃないって」

アキは涙を流す私の顔を無理やり上に向けて、
そっと涙を拭った。

「ははは、顔ぐちゃぐちゃじゃん。」

こんな近くで汚い顔を見られたのが恥ずかしくて、
手を振り払おうとするけど
アキは私の顔から手を離そうとしない。

「や……離して…」

「やーだね。やっぱり葉月は笑ってたほうがいいよ。」

さらに涙が溢れてくる。
アキが私を見ている。私にまた笑ってくれた。
それだけでもういいと思えるくらい、
本当に私はアキが好きだ。

「葉月、一回しか言わないから、
よく聞いて。」

胸がドクンと跳ねる。
もう訳がわからなくて口から心臓が飛び出そうだ。




「俺は
葉月が好きだよ。」



夢でも見てるような気分だった。
アキが私を好き?
夢乃先輩じゃないの?

「でっでも!さっき私との接し方わかんないとか…」

「あれは!!
アイツが葉月を抱いたから。
嫉妬って言ったろ?
好きな人が別の男に抱かれたって知ったら、
普通わかんなくなるんだよ。」

「アキが……
うそ!今までそんな素振り一度も…」

「だって、葉月が逃げるから。」

「そっ…そうかもしれないけど…」

話がまとまらなくて、
頭の中がごちゃごちゃしている。

でも一つだけ言えることは、
アキは私を思ってくれてたってことだ。


「ねえ!もう一回!もう一回言って!!」

「絶対言わない。」

「なんで……」

「だって俺、葉月の気持ち聞いてないし。」



「あ……
わっ私も………アキが好きだよ」



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