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自己負担。
第4章 正しい答え

先輩は驚きもせずに私の手を引いて歩き出した。

もう辺りは真っ暗で、
たまに犬の散歩をしている人とすれ違うくらいで
ほとんど人通りはない。


無言で歩き続けて、
先輩が立ち止まるのと一緒に上を見上げると
そこはひっそりと立つ小さな一軒家だった。


先輩は家の鍵を開けると
逃げないように私の肩を抱いて、
真っ暗な部屋の中を電気も付けずに進んでいく。


階段をのぼり一番奥の部屋に突き当たると先輩は音を立てずにゆっくりと扉を開いた。


先輩に手を引かれてベットに腰掛けると、
先輩の表情は穏やかで
でもなにか言いたそうに私を見つめていた。

私はそれに気付かないフリをして先輩の首に手をのばした。



緊張とか恐怖とか
周りの娘達はいろいろあるっていってるけど、
不思議と何も感じてはいなかった。

少しずつ近づくタイムリミットに
ただ胸が押しつぶされないように耐えることに必死で。





涙を堪えながら
私はゆっくりと目を閉じた。












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