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自己負担。
第5章 残ったもの
私の心はフワフワ浮いたまま、
彼をずっと思い続けている。
カラダに残った少しの痛みや
最後に交わした熱い唇が
私を離そうとせずに蝕んで。
あの手で
私を抱いたあのカラダで
先輩は今夢乃先輩に触れて…
「ちょっと葉月!聞いてるの-?」
「えっ!あぁごめん…っ」
私…無意識に何考えてるの。
こんな嫉妬、汚い。
「で?葉月はもちろん行くよねっ!??」
「ぅー…ん。やっぱりやめ…「葉月行くって!」
「ちょっ優華ちゃん!
私行かないよ-だってそれって所謂合コンでしょ?」
隣の高校の男子とカラオケ。
合コン以外のなにものでもないよ。
「だって葉月さ、先輩とうまく行ってないっぽいじゃん~」
「っ―…!?」
先輩との話なんて誰にもしてない。
まさかもう噂に…
「確かに私、告白された話くらいしか教えてもらってないけど、
葉月が毎日そんな苦しそうな顔してるのみて
何もないなんて思わないよ?
話して欲しいって言ってるんじゃないの。
ただ、少しくらいいいんじゃない?遊ぶくらい!
つまんなかったら途中で帰ってもいいから~」
そっか
私、別れたんだ。
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