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自己負担。
第6章 戸惑いと快楽


急な行動に、少しこぼれて慌てて口を拭おうとすると、
その手も遮られ顎をつかまれた。
だめだ、全く頭がついていかない。


「何っ…やめ…「言えよ。」

「…は?」
彼は私の抵抗を聞きもせずに
親指で私の唇を少し荒くぬぐう。

「葉月」

「よ…呼び捨てしないで」

「じゃあ俺の名前呼べよ」

目をそらせば無理やり合わせられる。
この人、何?
何でこんな強引なの…?
顔近すぎ。

「……知らない」

「あ?」

「あなたの名前」

はあ。
と大きなため息をついて、呆れたようにパッと私から手を離した。



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