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自己負担。
第6章 戸惑いと快楽
強めにひかれる手を、
ちょっと痛いな
なんて思いながら黙って歩く。
視線を上げれば前には彼の大きな背中。
がっしりした身体からのびる、
腰パンしてても長い足。
先輩とは、まったく逆だな…
無意識にも話を先輩のことに持っていってしまう。
そんな自分に呆れて自己嫌悪に陥っていると、
彼は歩く速度を落として足を止めた。
「ココ。」
「え……まさかっ」
「俺んち。」
ヤバい、油断した
こんなあっさり、しかも今日会ったばかりの男の人の家に連れて来られるなんて。
「入れよ」
帰りたい。
けど、もう体力的に逃げてもすぐ捕まるだろう。
会ってすぐなのに、そういうことにはならないだろうし…
なんて甘い考えは、
彼の家に入っとたん吹き飛んだ。
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