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自己負担。
第6章 戸惑いと快楽
「ごめ…なさ…」
うっすら滲んできた涙が気付かれないように声を絞り出す。

しかし彼はさっきの表情がなかったかのように
やわらかく私に微笑んでそっと頭をなでた。

「話せば?スッキリするだろ。
その調子じゃ、まだ誰にも言ってないだろうし」

なんでそんなに私のことがわかるの…?
コロコロと変化する彼の表情に驚きながらも
私は重い口を開いた───。



先輩との出逢い

先輩からの告白

夢乃先輩のこと

先輩と過ごした夜

先輩との別れ

アキは嫌な顔せず、
頷いてたまに私の頭をなでながら
最後まで話を聞いてくれた。

自然と涙は出なかった。

「俺は。あくまでも俺だったら。
叶わないひとりの人間を一途に思い続けることはしないと思う。
すぐに、誰かの愛が欲しくなるから。
男って性が原因なのかもしれねぇけど。

だからすごいと思う
ちょっと衝撃的だったけど、
感動っていうか…

でも俺には耐えらんねぇな。
独占欲強いし」

彼はにぃっと口元を上げて笑った。

はっきり叶わないって言われたとき、少し胸が痛んだけど。
心の闇を口から出したことでスッキリした気分になれた。

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