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自己負担。
第7章 彼の移り香
お風呂から上がると、可愛らしいピンクのタオルがカゴの上に置かれていた。お母さんのなのかな?なんて思いながら顔をうずめると、どことなくアキに似た香りがする。
「おーい、葉月入るぞー」
「えっ!?だっだめ!!!」
慌ててタオルを体に巻きつけると、シャッという音ともに脱衣所のカーテンが開けられた。
「お、ラッキー」
「ラッキーじゃないよ!!出てって!!!!」
「なんでだよ?減るもんじゃあるまいし?
だいたい葉月が長風呂するから悪いんだぞ?
次俺入るから着替えて出てって!」
「きっ着替えたいけど…」
「ん?もしかして俺の裸見たい…」
アキが言い切る前に着替えをもって急いで脱衣所を飛び出した。
なんでアキはこんなに軽いんだろうか。
アキといると自分のペースが崩れていくのがわかる。
急いで先ほどまで身につけていた服に着替えてソファーに座ると、小さくうずくまる 。
ドキドキと高鳴る胸に手をたぐり寄せ、深呼吸をする。
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