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自己負担。
第7章 彼の移り香


リビングを見渡すと可愛らしい小物がたくさん飾られているのが目に入る。
明らかにアキのものとは考えにくく、お母さんや姉妹のものかな?なんて考えていると。

「…っ!!きゃっ!なに!?」

突然後ろから腕が伸びてきて抱きしめられる。
「ん〜〜。葉月から俺と同じにおいがする〜」
「ちょっと!はなしてよ!」
「やーだね。葉月抱き心地最高だな。」

昨日の今日でベタベタとくっついてくるアキに不信感を覚えつつも、
昨日の帰りほどの恐怖は感じていないことに気づく。

「葉月、まだ俺のことこわい?」

「ううん。そうじゃないけど」

「けどなに?うっとおしい?」

「ちっ近いの!!昨日からおもってたけど!」


「そ?ごめんごめん。でもさ………




近いほうがお互いのこと、よく見えるでしょ。」

そういうとアキは後ろから伸ばしている腕でわたしの顎をつかみ、後ろからいきなり顔を近づけてくる。

「んっんんん!あっ…」

勢いよく唇を奪われると、まもなく舌が唇を割って進入してくる。

「あ…き…んっ……はなしっ…て…」

クチュっといやらしい水音がリビング全体に響き渡る。

「…や……あっ!」

熱い舌に自分の舌を絡みとられ、逃げられない。

「…んっ……はづき…」

頬を赤らめながらわたしの名前を呼ぶアキが、とても色っぽく感じられる。
アキの前髪から滴りおちた雫が、わたしの頬をかすめる。
それすら、熱い。
アキの包み込むようなキスは全く先輩とは違っていて、体が熱くなっていくのがわかる。

「はあっ……」

唇が離れていくのを感じて目を開くと、アキの綺麗な瞳が、わたしを映し出していた。

「葉月……」

「ん……なに…?」

「俺、毎日迎え行くから。そしたらもう泣かなくてすむだろ。」

「え……?アキの高校遠いのに…」

「いいんだよ。その代わり、
俺といるときはあいつのことかんがえるな。」

「……わかった。」

アキのほんのり赤くなっている頬に手を伸ばすと、アキはくしゃっと嬉しそうに笑った。


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