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自己負担。
第8章 波乱の幕開け

さっきまでアキの熱にほだされてあんなに体が熱くなっていたのに。

先輩のキスでそれが嘘のように冷え切って、頭のなかは先輩でいっぱいになっていた。

先輩の唇は冷たくて、震えていた。
どのくらいわたしの家の前で待っていたんだろう。
抱きしめられたときに額に当たった頬は冷え切っていた。

わからない。どうしたらいいのか。
先輩は夢乃先輩と別れたところでわたしだけを見てくれないことはわかってる。
それでもわたしの心は先輩の元に戻りたいと必死に叫んでいる。

信じたい。
でも本当に信じていいの?
またあの苦しみに戻るなら、もう耐えられない…


その夜は
考えても考えても答えが出ない問いを
ひたすら脳内で繰り返していた。





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