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自己負担。
第8章 波乱の幕開け


「葉月?大丈夫?」

「うん…ごめん。」

机に突っ伏しているわたしを気にかける優華。
でもごめん。そんな余裕なんてない。
学校にだって来たくなかったのに、
母が許してくれるわけもなく、家から追い出されるようにして登校した。

朝家の扉を開けて先輩がいたらどうしよう、
なんて緊張しながら家を出たが
その姿はなく安堵した。


もう何も考えたくない。
昨日は考えこんで一睡もできなかった。

「はあ…………」

「どうせまたあの先輩でしょ?
せっかくアキくんが葉月のこと見つけてくれたのに、幸せ逃すよ?」

優華、今は先輩の話しないで…。

「アキとは…付き合ってないし。」

「でも最近の葉月、幸せそうだったよ?
わたしはてっきりアキくんを好きになったんだと思ってたんだけど!」

アキは恋人じゃない。
でも大切な存在。先輩がまたわたしの前に現れなければ、きっと好きになってた。

ぐるぐる考えているといつの間にか放課後になっていた。

アキだったら今のわたしになんていうんだろう?
先輩のところに行けって言う?
それとも先輩じゃなくて俺のところに来いって言ってくれるかな?
こんなボロボロなわたしでも受け入れてくれる?

急にアキに会いたくなって、わたしは教室を飛び出した。




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