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自己負担。
第1章 私への思い
先輩の"紹介したい人"は
幼なじみの夢乃先輩だった。
先輩は私の前に夢乃先輩を連れてきて、
紹介してくれた。
「夢乃。
俺の幼なじみで同じクラス。
で、
俺の彼女」
え…?
今なんて…
「こっち、葉月。
一個下で俺の彼女」
私がパニック状態で目を泳がせている間に
先輩は夢乃先輩に私を紹介した。
意味わかんないよ。
どっちにも"俺の彼女"って。
「よろしくね?葉月ちゃん」
こんなことおかしなこと言われてるのに、
夢乃先輩は全く動じずとても綺麗な笑顔で私の手を握ってきた。
黙ったまま震える手で夢乃先輩の手を解くと
夢乃先輩は
小さく私に言った。
「これが直斗なのよ」
何のことを言っているのかさっぱりわからなかった。
それより夢乃先輩は先輩の名前を呼び捨てにしていた方が気になった。
幼なじみなんだから当たり前か。
それにすら嫉妬してしまってる。
「先輩
説明していただけませんか」
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