この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
自己負担。
第9章 逃げられない思い


思わず目を逸らしたが、周りの目線も気になり、教室のドアの前にいる先輩の元に向かう。

「葉月、体調どう?」

「うん…だいぶ良くなりました」

「そっか。返信ないから心配した。
葉月あの後黙って帰っちゃったし。」


そうだ、先輩に抱かれたあと黙って家を出たんだった。気不味い。


「…すみません…」

「いいんだけどさ!
今日部活終わるまで待ってて。一緒に帰ろう」

「えっ……いや、今日は…」


先輩が、付き合ってた頃と同じように会いに来るから、戸惑う。
正直まだ自分がどうしたいのかわからないから、
このまま一緒にいると流されてしまう気がする。

「…彼、迎えにこないでしょ?
ならいいよね?」

「………はい、わかりました」

現実を突きつけられて、もう逃げ場はなかった。
このまま先輩に流されていいの?
本当の自分の気持ちに気づくまで、
放っておいてほしいのに。

弱みに付け込むっていうのはこういうことだったのか。

黙って自分の席に戻ると、優華の視線が痛かった。
それでも優華は何かを察したように立ち上がり、
私に何も言わずに自分の席に戻っていった。





.
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ