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自己負担。
第10章 明かされる真実

「…ッ!??」


どうして?
どうしてそんなこと聞くの?
アキは私の失態を全て見通しているかのように冷たい視線を向ける。

やめて…
そんな目で私を見ないで。


ドンっと大きな音を立ててアキの胸を力一杯押して、家を飛び出した。




まるで知っているかのような言い方だった。
わたしと先輩の関係を知らなければあんな聞き方はしない。




まさか



アキはわたしが学校で先輩に抱かれていたのを見た…?
他の学校の生徒が、うちの学校に入ることなんてできないはず。

でも、あの日夢乃先輩が私たちが帰るのと同じタイミングで学校を出ていて、
なおかつ泣いていたことを考えると

夢乃先輩が

私たちの行為を
見ていた…?


そんな


もしそれをアキが夢乃先輩から聞いていたとしたら

私にあんな風に軽蔑するような視線を向けるのも、
私に会いに来て夢乃先輩の代わりに釘を刺そうと考えることも、
頷ける。


もう終わりだ。
とんだ最低女だって思われているはず。

全てが私の頭の中で繋がったとき、
すでに私の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。



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