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自己負担。
第10章 明かされる真実

翌日目がパンパンになるほど泣きはらした顔で登校すると、
周囲は何事かと私を腫物のように扱い、
唯一優華だけが話かけてきた。

「葉月には時間が必要だとおもうよ。」

「…うん。」

「考えてはいるんでしょ?」

「…うん。」

優華はいつもの何倍も優しくて、
なんだか別人のようだった。

それほど私が今全く笑えない状態だと理解してくれているという事だ。

いつもこんなに優しかったらいいのに。
名前負けしてるよーなんてふざけても言えない。雷が落ちかねない。



そんなこと考えていると優華が少し焦ったように言った。

「葉月…
ごめん、そんな時間ないみたい。」

「…え?」

「お客さんだよ…」

優華の視線の方向を見ると、
そこには夢乃先輩がいた。

「夢乃…先輩…」


夢乃先輩はわたしの教室のドアの前で控えめに笑いながら私を呼んだ。
私は慌てて夢乃先輩にかけよる。

「葉月ちゃん、元気だった?」

「…………は…い…」

「ごめん、意地悪な事聞いて。
お互い、元気じゃいられないものね」

夢乃先輩は泣きそうな表情で私に問いかける。

ああ、この涙は私のせいなんだよな…

夢乃先輩の涙がうつらないように必死に堪える。

「こんなところでする話じゃないよね、
今日部活休みなの。放課後、どこかで話せない?」

「…わかりました。校門で待ってますね。」

「ありがとう。
それじゃあ……」

なんとなく、言われることはわかっている。
でも、放課後が近づくにつれて、気が重くなった。

それでも、ちゃんと話し合わないといけない。
全部自分が蒔いた種なんだから…。




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