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自己負担。
第10章 明かされる真実



「…っふ、ふふっ葉月ちゃん、ごめんなさい!おかしくて!笑っちゃダメだってわかってるけど!
ごめんねっふふっ」

訳がわからない。
どうして夢乃先輩は私の目の前で爆笑しているんだろう?
ただアキと夢乃先輩の関係が知りたかっただけなんだけど。



「ふうー。ごめんなさい!
葉月ちゃん知らなかったのね!
私とアキは付き合ってなんかないよ。」


付き合ってない…?
それならどうして毎日夢乃先輩を迎えにきたり、慰めたりしていたんだろうか?

付き合ってなかったとしてもアキの思いは夢乃先輩にあることは十分考えられる。

「そうだったんですか…」


「もしかして葉月ちゃんが踏み出せない理由ってそれなの?」


「多分、そうなんだと思います…。」

夢乃先輩は優しい表情になって、
私の手を包み込むように握って

大丈夫

と言ってくれた。

夢乃先輩が背中を押してくれたのだから、
私も何か返したいと思ったけれど、
まずはきっぱり先輩との関係を断つところからだろう。

「あのっ…私も先輩とのことちゃんとしますから、
夢乃先輩も諦めないでください」

思わずこう口にすると、
夢乃先輩は一瞬驚いたような表情を見せたあと笑って言った。

「恋敵に恋を応援されるのってなんか変な感じね。
お互い直斗の気まぐれに巻き込まれたもの同士、これからも仲良くしていきましょ!」

夢乃先輩はなんてできた人なんだろうか。
もし自分の好きな人が他の女と寝ているところを見てしまったら、
その女を憎んで軽蔑するのではないのだろうか?

それなのに夢乃先輩はこんな私に、これからも仲良くしてほしいと言う。

先輩と付き合って傷ついて苦しんでいたときにもこうやって手を差し伸べてくれて、
夢乃先輩の良さは外見だけではないんだな、ということを改めて感じる。



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