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LOVE SCENE
第2章 シアワセ職人
「ありがとうございました」と見送った途端、全身からチカラが抜けて座り込んでしまった私に、
「ミトちゃん、頑張ったじゃない」
店長がコーヒーを渡してくれる。
「ミトちゃんはさ、センスも技術も問題ないんだよ。あとは自信ね。自信がつけばもっとタイムも上がるし仕上がりも違ってくる」
「はい」
「今日のカットはすごく良かったよ。あれが試験なら合格させてた、かな」
いつも叱られてばかりいる店長から聞く優しい言葉に、ほどけた緊張が目から溢れた。
「えっ? なんで泣くのっ…ミトちゃんっ」
「あ、ありがと…ございます。あの、がんばり、ます」
「…うん、頑張れ」
困ったように頭をかいた店長の隣で、私はしばらく今日の奇跡に浸っていた。
「ミトちゃん、頑張ったじゃない」
店長がコーヒーを渡してくれる。
「ミトちゃんはさ、センスも技術も問題ないんだよ。あとは自信ね。自信がつけばもっとタイムも上がるし仕上がりも違ってくる」
「はい」
「今日のカットはすごく良かったよ。あれが試験なら合格させてた、かな」
いつも叱られてばかりいる店長から聞く優しい言葉に、ほどけた緊張が目から溢れた。
「えっ? なんで泣くのっ…ミトちゃんっ」
「あ、ありがと…ございます。あの、がんばり、ます」
「…うん、頑張れ」
困ったように頭をかいた店長の隣で、私はしばらく今日の奇跡に浸っていた。