この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第5章 壊れたドール
 
 だが大海の文句など気にもかけず、佐吉は吐き捨てる。

「一つ言っておく。俺は、無責任な発言をしたつもりは毛頭ないからな」

 それだけ言い残し、佐吉はさっさと戻ってしまう。手首にはまだ残る佐吉の痛み。佐吉が何にそこまで苛々しているのか分からず、大海にもいつの間にか眉間の皺が移っていた。

 佐吉は行長を呼びに行くと、自分は吉継の家には戻らず長浜城の中へと向かう。佐吉が向かったのは、並みの武士や侍女が立ち入る事は許されない、奥の部屋だった。

「夜分に申し訳ない、取り次ぎをお願いしたいのだが」

 部屋の近くで警護をする小姓は渋い顔をするが、佐吉が厳しく睨めば部屋の中へ入る。そして中の主と話をすると、顔を出し佐吉を呼びつけた。

 佐吉は部屋の前に座り、両手を揃えて襖を開く。

「夜分に申し訳ありません。急ぎ申し上げたき儀がございます」

 膝の前に拳を置き、佐吉は平伏する。それを見た部屋の主は、苦笑いして呼び掛けた。

「そうかしこまらずともよい。さあ、おいで佐吉」

 寝具は引かれているが、部屋の主は机に向かい筆を取っている。佐吉は顔を上げると、彼の名を呼んだ。

「はっ、秀長様」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ