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戦国ラブドール
第6章 讒言
「んん……」
背中に走る甘い快感に、目の前が霞む。だが、今日は身を任せてはならない。高虎を責めようと、力の抜ける体を起こそうとする。
そこで、大海は気付く。高虎を溺れさせるためにどうすればいいのか、具体的な策が頭になかったのだ。
特に目的もなく上半身を触ってみるが、固い筋肉に覆われた体は、その程度の刺激では何も感じないようだ。眉一つ動かさず、手のひらの中で形が自在に変わる胸を堪能していた。
「あっ、は、ぅ……」
このままではただ追い詰められるだけである。大海は高虎の手から逃れようと身を捩るが、大柄な高虎の体で覆い被さられては、逃げ場もない。突っ張る足の根元から熱いものが溢れてくるのを、我慢は出来なかった。
熱に犯され始めた体に、本能が呼びかける。大海は高虎の首に腕を回し、衝動のまま耳に口付けていた。すると高虎は僅かに体を震わせ、吐息を漏らす。筋肉で覆いようのない柔らかな箇所に伝う女の熱は、高虎を刺激していた。
胸を弄られながら高虎の耳を甘く食んでいると、大海の頭の中も柔らかく溶けていく。自分がされて気持ち良かった体験をなぞるように、大海は高虎の首筋に唇を落とした。