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戦国ラブドール
第8章 紅天狗(べにてんぐ)
「へぇ、世の中にゃ似たような顔の人間が何人かいるが、男と女で似てるのは珍しいな」
赤月は大海の顎を掴んで上げると、口角を上げる。軽薄そうなたれ目が気に入らず、大海はきつく睨んだ。
「ま、女とくれば、やる事は一つだ。野郎共、今日はこれで楽しむぞ!」
赤月が声を掛ければ、頭巾の男達が群がり大海の着物に手を掛ける。
「ああ、着物は破くなよ。見たところ、地味だがしっかりしたものだ。売れば高いだろうからな」
舌を噛み切られないよう布を噛まされ、裸にされた大海は男達に囲まれ仰向けにされた。その間赤月は香を取り出し、焚き始めている。
「赤月さん、それなんですか?」
「ん? ああ、これは吸い込むと淫らな気持ちになって、芯から濡れる香だ。そんな薬もあったなと思って、この前作ってみたんだよ」
香炉からふわりと、甘い香りが広がる。大海は首を振り拒むが、空気を犯す香りに抗う術はなかった。
「あと、これも俺の自作だ。こっちは女の中に塗ってやると、締め付けが良くなるぜ」
恐ろしい言葉を自慢気に語りながら、赤月は琥珀色の軟膏を掬う。そして舎弟達が大海の股を開かせると、無遠慮に指を突っ込んだ。